真っ白から

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「自己」が

ストーンとある場所に

落ちていく。

 

落ちると言っても

決して悪い意味

ではない。

 

収まるべき場所に

収まるという

感じだ。

 

ストーンと

落ちたあとは、

トントントントン・・・と

軽やかに弾み、

 

そして

静かに落ち着く。

 

落ち着くところに

落ち着いた「自己」と

向き合ってみると、

 

なんとそれは

実に巨大だった。

 

真丸な球体の

「自己」。

 

まるで

地球のようだ。

 

ただ、まだ

色はない。

 

真っ白。

 

でも美しい。

 

「君はどうして

出来上がったんだ?」

 

訊いてみる。

 

すると、

その中に

吸い込まれた。

 

中に入ると

とても温かい。

 

しかしそれは

マグマのようだ。

 

温かいが

無尽蔵のエネルギーを

感じ、

ちょっと怖い気もする。

 

ちょっと怖いが、

まぁこれくらいじゃ

なけりゃな、

 

とも思う。

 

手に負えないくらいの

エネルギーがなきゃ、

成したいことも

成せないだろう。

 

手に負えないくらいの

自分でなきゃ、

人生、面白く

ないだろう。

 

人生を進めることで

この「自己」は

いったいどんな色に

染まっていくのだろう?

 

これだけ

エネルギーが高い

のだから、

きっとあちこち

ぶつかるのだろうな。

 

しょっちゅう転んで

痛がるけど、

きっと懲りずに

進み続けるのだろうな。

 

無尽蔵のエネルギー

だけど、

 

最初はちょっと

ずつ。

 

ちょっとずつ。

 

徐々に徐々に

開放をしていこう。

 

転びながら

方向を定め、

 

ぶつかりながら

誠実さを

学んでいこう。

 

とにかく何があっても

真剣さ、真摯さ

だけは

失わないように。

 

そんな人生が

いいな。

 

では、

さて、

 

生まれるとするか。

 

つづく

 

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