合流を待つ

LINEで送る
Pocket

 

明るい光の中の

一本道を

私は

まっすぐ走っている。

 

なぜか

息は切れない。

 

どころか、

スピードを上げれば

上げるほど、

体は楽になっていく。

 

まだまだ

スピードアップしたいと

望むのだが、

一方で

これ以上はまずい

冷静に見つめる

自分もある。

 

上手く言えないが、

これ以上のスピードを

出せば、

私の体は分子レベルで

崩壊するような気がする。

 

今はここまで、

 

今はここまで、

 

自制しながらも

今出せる最大スピードを

維持する。

 

周りの光は

渦を巻いているように

見える。

 

いっそのこと

私も光そのものに

なってしまいたい。

 

しかしそれは

この世から消える

ことだともわかる。

 

やはりこれが

今の最大か。

 

正直に言えば、

今はまだ

止まっているのと

変わらない。

 

進んでいるうちには

入らない。

 

とすら

私は思う。

 

この世の進みは

遅い。

 

何もかもが

遅い。

 

何もかもが

焦ったい。

 

私はこの人生で

「待つ」ことを

学んだ。

 

変な言い方だが、

「待つ」力を

養った。

 

今こそ

待たねば。

 

自らは走りながらも

待つのだ。

 

私の周りに

気配がある。

 

ずっと私は

独りだったが、

少し前から

気配が漂うように

なった。

 

それが日々、

実感を増している。

 

もうすぐ

合流だ。

 

合流できたら

一つ

ステージが変わる。

 

ステージが

変われば、

もう少し

スピードアップは

できるだろう。

 

合流を

待つ。

 

今は合流を

待つ。

 

つづく

 

コメントを残す

*