人間、
本当に真剣に
前に進もうとすると、
逆に、
何かに強く
執着してしまうことが
ある。
本当はそれは
自分では
もうとっくに
手放したつもりに
なっていたもの。
でも
本気で進み始めたら、
ほんのわずかに
残っていた
「心残り」
が、
強い執着として復活
してしまう。
そんなことが
ある。
多くの場合、
それは無意識に
行われるので、
前に進む自分の
推進力を、
その
目に見えない執着が
強烈に妨害する。
凄まじいまでの
葛藤を
起こすこともある。
それがあまりに
ひどい場合は、
体を壊すことさえ
ある。
しかし、
やっぱりそれも
人間。
人間としての
心の作用の
一つだ。
適切に対応すれば
いい。
対応の仕方は
基本通り。
つまりは、
自分が何に執着
しているか?を
素直に
見つめること。
執着を取らなければ、
とか
自分を変えなければ、
とか
そういったことは
必要はなく、
ただ、今、
起きていることを
その葛藤を
あるがままに
見つめるだけ。
じっと
見つめるだけ。
それだけで、
前に進もうとしている
自分の本気の
エネルギーが、
愛のエネルギー
となって
自分自身のその
葛藤に
注ぎ込まれる。
執着は
自然に浄化される。
執着するのは
人間らしさの
一つだ。
一つ一つの
執着を
自ら
愛すればいい。
つづく