意志、のみ

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地中でずっと

自分の準備が

整うのを

待ち続けていた。

 

そんな幼虫が

ようやく

準備完了!

納得し、

 

自ら地上に

出てきた。

 

ところが、

地上に出た

途端、

これまでの地中の

世界とは

あらゆることが

異なり、

 

自分の準備が

まったく意味を

成さない、

という事実に

直面した。

 

さて、

どうする?

 

地中に戻るか?

 

このまま

地上にいるか?

 

・・・と

迷うだろう。

 

しかしもはや、

その迷いは

意味がない。

 

一度、地上に

出てしまえば、

もう二度と地中に

戻ることは

できないからだ。

 

選択肢は

ない。

 

「準備」とは、

選択肢のない

しかも

想定外の状態に

入った時に、

それでも「自分」で

いられるか?

 

それでも

前に進もうと

するか?

 

・・・という

自分の意志の

深さを

自ら確認すること

だった。

 

実は、

それしか

ない。

 

私達には

最後には

意志

しかないのだ。

 

しかも、

自分の意志を

他人に与える

ことはできない。

 

自分には

自分の意志しか

働かない。

 

他者からの

サポートすら

意味を成さない。

 

サポートの

しようがない。

 

幼虫から

成虫へ。

 

形は変われど、

大事なのは

形ではなかった。

 

意志

だった。

 

後戻り

できない世界に

出た自分。

 

茫然自失の

只中で、

 

意志は

残るか?

 

意志は

自分を

引っ張るか?

 

それだけの

意志を

自分は出せる

自分になれたか?

 

そう

信じられるか?

 

・・・それだけ。

 

ただ、

それだけ。

 

ここで

すべてが

決まる。

 

つづく

 

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