中心が
移動している。
ゆらゆらと。
本来、
中心なだけに
それは
中心に在り続ける
はずなのに。
中心が移動したら
もう
中心じゃないじゃん!
と
言いたいのだが、
おかしなことに
それはまだ
中心
で在り続けているのだ。
動く中心。
それが
動くたびに、
そこが
中心となる。
つまり
世界も
変わり続けて
いる。
中心の移動と
共に。
これまでは、
移動しない
存在があったからこそ、
世界は
安定してきたのに。
まるで
北極星が
自由に動き回る
ようだ。
それと共に、
各星座の星々も
移動する。
変化する。
そんな
時代なのだ。
じゃあ、
そんな時代だから
あらゆることが
揺れ揺れになるのか、
と
思いきや、
むしろ
安定度は
高まっている。
逆に言えば、
安定度が高まった
が故に、
中心が移動できるように
なったのか。
ということは、
この次元の
定点は
必要なくなったということ。
ということは、
さらに奥の次元が、
定点というよりも
まるで土台のように、
浮上してきた
ということか。
これが
新たな時代か。
この自由度が。
つづく