地球は
丸い球体である。
と
わかってしまって
から、
我々人類の
自己イメージは
下がり続けている
のではないか。
地球という
小さく
閉ざされた世界
の中でしか、
生きることの
できない存在。
それが
自分である、と。
閉じた世界から
一生
出ることのできない
存在、
それが自分
である、と。
しかも
インターネットや
SNS等の発展で
世界は
ますます小さく
なっている。
海外に行こうが、
どこに行こうが、
スマホを使えば
すぐに
まるで隣にいるかの
ように、
その人と普通に
会話ができる。
地球という
檻は、
ますます小さく
狭くなる。
すると、
その檻の中に
いる自分自身は、
ますます
小さくイメージされる。
小さな世界
の中の
小さな自分。
それが
自己イメージとして
日々、
刻印されていく。
人類はその
傾向の中で、
日々、
卑屈になり続けて
いるのではないか。
だから私は
皆、
実在
を感じ取れるように
なるといいな、
と思うのだ。
この現象の世界の
もと
となる
実在の世界。
現象の世界は、
フィルムに
映し出されている
映像。
その大本に
なる世界があり、
つまりは
フィルムそのもの
があり、
それが
実在
と言われるもの。
人には
現象の自分の
大本に
実在の自分がいる。
一人ひとりに。
そして、
世界も同様。
実在の世界を
感じると、
それは
小さな球
ではない。
その大地は
縦に横に
永遠に
広がっている。
私達人間の
本来の大きさと
世界の
本来の無限さを
いつでも感じ
続けながら、
今ここで
生き続けることが
できる。
現象の世界を
ないがしろにする、
ということでは
ない。
この世界は
実在と現象の
セットによって
成り立っている。
だから
片方だけでなく、
両方を
感じ取れるように
なるということは、
実に自然な
ことだ。
普通の
ことだ。
皆、もっと
普通になるといいな、
と
思う。
普通に
自分の大きさを
知り、
普通に
世界の大きさを
知ってほしいな。
つづく