泣きわめいている

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小さな私
がいる。

私の手の平に
乗っている。

バタバタと
泣き叫んで
いる。

怖いよ〜、
と。

彼はすぐに
不安になる。

ちょっとした
ことで
大きく揺れる。

すぐに
自信をなくす。

生まれてこのかた
ずっと
付き合ってきた
私自身だ。

こんな私など
要らない、と

若かりし頃の
私は
ずっと思ってきた。

こんな私を
捨て去ることが
人生のテーマ
だった。

それが
人としての成長だと
決めつけていた。

歳を重ねた
からだろうか。

今は
手の平に乗る
その彼が、

すぐにダメに
なってしまいそうな
私自身が、

まるで宝物の
ように
思える。

一生、大事に
したいな、と。

彼は
反応本音の一つの
自分でしかないが、

でも紛れもなく
私自身だ。

ずっとこれで
やってきたのだ。

生まれた時
から。

ここまできたら
最後まで
ずっと一緒だ。

大きく揺れよ。

もっと怖がれ。

もっと叫べ。

泣けばいい。

どれだけ
暴れてもやはり
君は
私の手の平の
上にいる。

私は君を
潰しはしない。

ずっとこのように
大切に
観察し続ける。

そして、

君にはちょっと
可哀想だが、

私は君が
どれだけ
わめこうが、

私のすることを
する。

これは
変わらないんだ。

つづく

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