惹きつけられた

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背後に
引っ張られるような
感覚があり、

思わず後ろを
振り返ったら、

彼がいた。

彼もちょうど
振り返った
ところだ。

同時に
目が合った。

久しぶり
ですね〜!

と彼。

どうして
ここに?

私は
首を傾げる。

いえね、
私もたまたま
なんです。
東京に来るの。

こういう偶然って
あるんですねー!
びっくりです。

あれから
いかがでしたか?
大変だったでしょう。

本当は
ゆっくりその後の
お話を
お聴きしたいの
ですが、

今ちょっと
急いでますんで。

またぜひ
ご連絡ください。
お待ちして
ますんで!

とてもにこやかな
笑顔。

あれは
社交辞令じゃ
ないな。

本当に
嬉しそうだ。

少年のような
キラキラの目。

彼は
足早に
去っていった。

あの感じじゃ、
本当に
連絡してあげたいなぁ。

で、
誰だっけ?

きっと
初対面だ。

つづく

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