その生き方とはさよならだ

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槍で、
腹部を貫かれた
ような

そんな鈍い
痛みがきた。

吐きそうに
なる。

そこをグッと
こらえる。

これは
目の前の
この人の
痛みだ。

いつも
こんな痛みと
共に
生きているのだ、
この人は。

そう思うと
泣けてくる。

しかし
泣いている場合
ではない。

同じ人間として、
ついつい
同情してしまう
のだが、

その気持ち
(反応本音)

横に置き。

この人には
厳しい一言を
伝えねば
なるまい。

「生き方を
根本的に
変えなさい」

槍に
貫かれた状態で
生きることは
決して
美しいことではない。

自己犠牲が
美徳だなんて
誰も
言っちゃいない。

あなたの
その痛みは、
誰も
喜んでいないのだ。

あなた
だけだ。

自己満足的に
喜んでいるのは。

その事実に
いい加減に
気づきなさい。

と、
そのように
伝えた。

当然、
その人は
怒った。

もうこれで
この人との
関係は
終わってしまうかも
しれない。

が、
今こそちゃんと
言わなければ。

もっと
楽に生きよう、
とは
このことだ。

怠惰に生きる
ということでは
もちろん、
ない。

あえて
自分で自分を
苦しめ、
痛めつけるような
生き方を
やめよう!
ということだ。

誰も
喜ばないし、
かつ
混乱しか
起こさない
その生き方。

もう本当に
さよならを
するときだ。

つづく

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