この混乱は、本当に混乱か?

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「静かなほど、

エネルギーは高い」

 

これは、

私が今のお仕事を

20年以上続ける中で

実感するようになった

一つの原則だ。

 

ここで言う

「静か」

とは、表面上のことでは

ない。

 

例えば先日、

新宿駅を歩いていたら、

行き交う人混みを

観ながら、

とても静かだな、

と感じた。

 

この感覚

わかるだろうか?

 

これをもし

「よくわかります」

という人がいたら、

その人はほぼ間違いなく

「コーチ」に

向いている。

 

それはともかく、

 

あえて言うならば、

「行動が静か」

でも

「心が静か」

でもなく、

最も的確な表現で

言えば、

 

「魂が静か」

 

ということに

なるだろう。

 

心が静か

なのと、

魂が静か

なのは

根本的・本質的に

異なることだ。

 

この区別は

とても大事で、

私が人や組織を

サポートさせていただく

時に、

まずもって

最も大事にしているのが、

クライアントの皆さんの

魂は今、

ちゃんと静かになる方向に

進んでいるだろうか?

ということだ。

 

そしてある時に

突然、

その人の魂

(もしくは、その組織の魂)

が、

とても静かになる

瞬間がある。

 

それは

何かの「予兆」を

表している。

 

現実のレベルで

何かが

起こるのだ。

 

・・・・・・

 

魂が静かに

なった上での

現実の変化は

実際に何が起ころうとも、

 

それは

とても素晴らしいことで

あり、かつ

とてもその人(その組織)に

とって

必要なことである、

 

という事実が、

ある時から

わかるようになった。

 

たとえそれが

「混乱」であったと

しても。

 

ちょっと極端な例で

恐縮だが、

例えば、社員さん達が

会社を大量に

辞めてしまう騒動が

起きたとする。

 

その時に私は、

静けさのもとに

起きたのか?

それとも

騒がしさのもとに

起きたのか?

を観極める。

 

静けさのもとに

起きたことであれば、

それはその会社に

とっては、

脱皮や進化のために

どうしても必要な

ことだった、

という判別をする。

 

もちろん、

辞めていった社員さん達

の人生にとっても

である。

 

逆に、

騒がしさのもとに

辞めていったのであれば、

それは

その組織に何らかの

解決すべき問題点が

ある、

という判断をする。

 

ここをもし間違えると

とんでもないことに

なる。

 

言うなれば、

「加速のために」

起きたことなのか?

「問題があって」

起きたことなのか?

の判別である。

 

この観極めは

「コーチ」には

必須の感性だ。

 

例えばもし、

社員さん達が

「加速のために」

辞めていったとしても、

社長さんは多くの場合、

とてもガックリきているし、

いったい何が

問題だったのだろう?

と深く悩むことになる。

 

そこを、

「社長、ここは

悩むべきところでは

ありません。

このままさらに

グングン進んでください」

と、

言えるかどうか。

 

これを確信を持って

言える人を私は

「コーチ」と

呼んでいる。

 

ちょっと極端な

例であるが。

 

・・・・・・

 

もっと

端的に言えば、

 

・悩むべきところか?

・加速すべきところか?

 

の判別をつける

ということだ。

 

これは残念ながら、

当人には判別が

とてつもなく難しい

のだ。

 

第3者的視点を

持つ者にしか

できない、と

言っても

言い過ぎではない。

 

世の中は

これから

ますます「混乱」と「混沌」が

多くなるだろう。

 

そんな時こそ、

その表面的に現れる

「混乱」と「混沌」の

本質を観極めることの

できるコーチが

私は必須であると

思っている。

 

つづく

 

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