要(かなめ)を見出さずに、組織活性化はあり得ない

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『調和力』を持った人が

たった一人でもチームにいるかどうか?

 

それにより、チームの発想力も行動力も

成果も生産性も、すべてが変わって来ます。

(→前回記事)

 

たった一人が加わっただけで

チームの雰囲気がガラリと変わってしまう、という経験は

どこの組織にもあるのではないでしょうか。

 

多くの場合、『調和力』とは

先天的なものです。

 

しかし、その力があったとしても、

それを自覚し活用している人は、大変に稀です。

 

ですから、調和力を持ち合わせている人を

組織の中から見出し、活用する、というのが

組織開発をサポートするコーチとしての

重要な役割の一つです。

 

調和力のお話を解説したとき、

木村さんは当初、「買いかぶり過ぎです」と

言われていましたが、

しかし明らかに彼の心は喜び、

パワーが溢れ出始めたのがわかりました。

 

本来持ち合わせている力とは、

そこに意識を向けるだけで発現し始めるのです。

 

それ以降、木村さんは、ご自分の調和力を存分に

活用することになりました。

 

まず木村さんは、

新規事業プロジェクトチームのミーティング時は

できるだけ自分が皆の中心位置に座るようにしました。

 

そして、自分の思考に意識を向けるよりも、

常に、そこにいるプロジェクトメンバー全員、

その場全体に、

意識を向け続けました。

 

つまりこれは、自分の意識を内側には向けず、

外側に開放し続けるということです。

 

これを、

「オープンマインドの状態」

と、私は呼んでいます。

 

プロジェクトメンバーのお顔や表情が

ありありと観察できていれば、

オープンマインドになれている証拠です。

 

要するに、

「場の中心で、オープンマインドでいること」

・・・これが、調和力を最も発揮しやすい状態です。

 

木村さんは言われました。

「その体勢でいると、面白いことに、

私自身の直観力も明らかに増すのです」

と。

 

メンバーと共に、自分自身からも

アイデアが次々と生まれ、

その場は非常に活性化するそうです。

 

そのメンバーとのミーティングが

いつも「楽しみ」となり、

メンバーが集まるだけでモチベーションが上がる、

という関係性になっていきます。

 

チームの力を決めるのは、

そのチームを構成する人達です。

もちろん、一人一人の能力がどうか?も影響は大きいですが、

一人一人の能力が相乗効果でさらにアップする関係性かどうか?

という視点は極めて重要です。

 

そしてその関係性を決めているのは、

メンバーのうちのたった一人の影響

かも知れないのです。

 

そのたった一人を私は、

『要(かなめ)』

と呼んでいます。

 

平井さんは、

木村さんという『要』を見出し、

その『要』を上手に活用した

ということになります。

 

・誰が『要』で、

・どう活かすか?

 

この実にシンプルな問いこそが、

組織活性化戦略、そして

組織コーチングの基本です。

 

つづく

 

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