私の仕事は、
人の弱さと向き合う
仕事でもある。
なんて弱いんだ、
この人は。
と思うことは
日常茶飯事だ。
しかし。
だからと言って、
この人はダメだ、
とは
決してならない。
なぜなら、
私自身にもまた
同じ弱さが
確かに存在している
からだ。
人は皆、
同じだ。
・・・・・・
自分の弱さに
負け、
逃げる方向に
人生の舵を切る人と、
自分の弱さに
負けずに、
現実に立ち向かう人。
その違いは、
ほんのわずかな
ものだ。
昔の私は
随分と
逃げた。
格好いいことを
言ったり、
格好いいふりも
随分としたが、
陰でこっそり
いつも逃げていた。
そして
そんな自分を
誰よりも
憎んだ。
自分自身を
憎み続けた。
そしてそのストレスで
心はさらに
弱くなり、
さらに
現実から逃げた。
そんな悪循環。
そこから抜け出せたのは、
様々な人との
出会いと、
そして
自らの真本音との
出会いのおかげ
だった。
・・・・・・
人の生き方は
そんなに簡単には
変わらない。
人が
別人になることは
ない。
しかし、
今の自分の心よりも
もっと本質的な、
もっと本来に近い
自分自身の心と
出会えば、
変われるかも
しれない。
いやそれは、
変わるというよりも、
本当の自分に
一歩近づくこと。
その一歩一歩を
進むことで、
いつしか人は
自分の弱さに
溺れなくなる。
・・・これが私の
体験であり、
これに基づいて
私は
今のお仕事を
続けさせていただいている。
・・・・・・
最後は
どこまでいっても
その人の生き方で
人生は決まる。
自分の弱さによって
逃げてしまうか、
それとも
立ち向かうか。
それを決めるのは
本人だ。
ちゃんと立ち向かえる
自分になるために、
強くなれ!
とは私は
言わない。
私がいつも
お伝えしているのは、
自分の弱さを
しっかり
見つめよう。
ということだ。
弱さから
目を反らすから、
弱さに
取り込まれる。
自らの弱さは
自ら
見つめる。
あぁなんて
自分は弱いのか。
と、
自らを
理解する。
それだけで
いい。
それができれば、
真本音の望む
生き方を、
人は
できるようになるのだ。
・・・・・・
・・・ってね。
でも、それ自体も
言うは易し、
行なうは難し、
だ。
自分の弱さを
自分で見つめること
すら
やっぱり
難しいんだ。
それは
わかる。
でも、
それは
やるしかない。
そこは
やるしかない。
その人が
そうできるように、
最後は
その人が決める
ことだと
よくわかっているが、
しかしそれでも
私は
他者としてできる
最大のことは
やり続けたいと
思っている。
つづく