その時、
私が観たものは
大都会
だった。
大都会
といってもそれは、
現在のどこにも
存在しない。
強いて言えば、
未来の大都会
といったような
雰囲気。
もちろん
あらゆるものが
調和していた。
それを観た
瞬間に、
あぁ我々人類は
これを目指して
いるんだな、
と
実感した。
理屈でなくね。
・・・・・・
花びらみたいな
高層ビルが
あった。
花びらが
ずっと
動いていたんだ。
開いたり
閉じたり。
どうなったら
開き、
どうなったら
閉じるのかは、
全く
理解できなかった。
が、
その世界の
空気と完全に
一体化して
そうなっている
ことはわかった。
目に映るもの
のほとんどは
人工物だったが、
それらは
あまりにも
自然だった。
自然体、
と言うべきか。
人類が
創り出すものと
自然とは、
このように
調和し共存するんだ、
と
びっくりしたよ。
考えてみれば、
私達人間も
自然の一部だ。
この宇宙の中で
生まれた存在
だから。
ということは、
その人間が
生み出すものも
すべて
自然の一部だ。
例えば、
AIとかもね。
・・・・・・
やはり、
私達は
こんなところに
居続けては
いけない。
足踏みを
続けていては
いけない。
もっと先に
進まねば。
実際の映像を
(映像じゃなくて
現実だったけどね)
観てしまったら
改めて
そう思わずには
いられなく
なった。
世界はこれから
どうなるのか?
あまりに
予測不能なことが
多過ぎて、
今はみんなが
腰が引けている。
怖いのは
わかる。
だが、
それでも
進んでいこう。
私達はまだ
自覚できて
いないが、
ちゃんと
目指すものが
あるのだから。
つづく