一つ
脱ぎ捨て
開放された
とき、
自分の肩に
とてつもなく
大きなものが
寄りかかっている
のが
よくわかった。
最初は
責任を
押し付けられている
ような
気持ちがした
ものだ。
だから
随分と
抵抗したのだと
思う。
自分が
思っている
以上に。
自分の人生を
引き受ける、
というのは
きっと
この
肩にかかっている
重みを
その
責任を
引き受ける
ということなのだと
思う。
最初は
とてもとても
できなかったが、
進むうちに
自然に
できるように
なってきた。
人間という
のは
そういうもの
なのかも。
むしろ今は、
その
肩の重みが
心地よく、
もしこれが
なかったならば、
私は私で
いられただろうか?
などとも
考えている。
私達のいる
この太陽系は、
とても小さな
存在で、
現在、
観測されている
一番大きな
ブラックホールの
大きさに
比べれば、
ホコリの一つ
にも
ならないらしい。
ブラックホールに
引き摺り込まれる
のも
いやなので、
少なくとも
銀河系全体の
視野でいようと
思う。
が、
その銀河系ですら、
小さな小さな
存在だ。
私達は
宇宙の中に
いて、
そして
宇宙は
私達の中に
ある。
内宇宙と
外宇宙は
本当は同じもの
で、
内宇宙と
外宇宙の
境目が、
人間
と呼ばれる
存在だ。
私達は皆、
その
果てしないものを
背負っている。
自分という
人間を、
小さな存在であると
謙虚に捉える
のは、
それはそれで
結構なことだ。
しかし
その一方で、
もう少し
自分自身の
果てしなさも
素直に
感じ取ってみては
どうだろう。
荷が重い
かい?
結構、
心地良くなる
もんだよ。
つづく