再興

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情け容赦のない

体験が

ある。

 

落ちるところ

まで、

心が落ちる。

 

心には

底がある。

 

永遠に

落ちることは

ない。

 

底に着けば、

まるで

死んだように

横たわる。

 

目を閉じ、

無を

感じる。

 

いっそのこと

このまま

ずっと

無でいられれば、

なんと

幸せなことか。

 

しかし

残念ながら、

底にはそう長くは

いられない。

 

また

浮上が始まる

のだ。

 

これが

人間の

最も辛いところだ。

 

情け容赦が

ない。

 

何度も

落ちる。

 

落ちては

また

浮上する。

 

その繰り返し。

 

いつまで

続くのか・・・。

 

目を開けた

とき、

 

自分が完全に

浮上しきった

ことを知った。

 

終わったのか?

 

いや、

でもまたいつ

繰り返すか

わからない。

 

その不安は

拭えないが、

しかしそれでも

今は

 

浮上

しきった

ようだ。

 

上体を起こす。

 

立ってみる。

 

シャキッと

立てる

のが

また悲し。

 

歩いてみる。

 

なんという

すがすがしさ。

 

あれだけの

目に

遭ったのに。

 

なぜこのように

復活できて

しまうのか。

 

前を向けば

希望さえ

観える。

 

そして

今、

 

私は確かに

思い出している。

 

これまで

決して

思い出さなかった

ことを。

 

永遠に

思い出すことは

ないと

とうに諦めていた

ことを。

 

それを

思い出せば、

 

体は勝手に

動いてしまう

ではないか。

 

走り出して

しまうではないか。

 

この

エネルギーは

いったいどこから?

 

なぜ

湧いてくる?

 

私は

落ちた人間だ。

 

落ち尽くした

人間だ。

 

だからこそ、

なのか?

 

つづく

 

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