本物のエネルギーは、落ち着きと覚悟を生む

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「脱皮」をするということは、

これまで自分を覆っていた殻や

一つの枠から解放される

ということです。

 

解放されると人は

どうなるでしょうか?

 

実は、

解放されると人は

とても「落ち着く」のです。

 

ニュートラルになります。

 

淡々となります。

 

「普通」の状態となります。

 

自然体です。

 

一見、逆のことが起こりそうですね。

解放されて自由になれば、

もの凄くエネルギーが湧いてくるとか

モチベーションが高まるとか

走り回りたくてしょうがなくなるとか、

場合によっては

自分で自分を制御できなくなるとか、

・・・そんなイメージがあると思います。

 

しかしまったくそうではありません。

 

本人が、「あれっ?」と思うくらいに

「普通」です。

 

本当に脱皮したのだろうか?と

疑うくらいです。

 

しかし確かに、

何となく軽くなりますし、

シャンとします。

 

地に足がついたような

安定感もあります。

 

自分が何か別物に変化することも

ありません。

あくまで、自分は自分。

何も変わりません。

ですので、

多くの人が、拍子抜けします。

 

しかし私は、

そうした「拍子抜けした状態」を見ることで、

「脱皮」が上手く完了したことを

確認できます。

 

ただし、

何も変わっていないのは

表面上だけ。

 

その人の内側のエネルギーは

明らかに高まっていますし、

(深まっている、という表現の方が的確です)

その人の空気感は

安定と共に、「明るくなった」ようにも

感じます。

 

「正義」という古い皮を手放した弓江さんが

まさしくその状態でした。

(→前回記事)

 

私は弓江さんに

質問を投げました。

 

直観的に出た質問です。

 

「弓江さん、

今、弓江さんは立っていますか?

座っていますか?」

 

「座ってますね。」

 

「座って、何をしようと

していますか?」

 

「覚悟を決めようと

しています。」

 

「何の覚悟ですか?」

 

「立ち上がる覚悟です。」

 

「立ち上がるということは、

どういうことですか?」

 

「走り出すということです。」

 

「走り出す、とは?」

 

「私が皆を引っ張る

ということです。」

 

えっ?

と、この答えに弓江さん自身が

驚きの声を上げました。

 

「私が、みんなを引っ張るんですか?」

 

「今、ご自分でそう言いましたね。」

 

「できるんでしょうか?」

 

「どう思います?」

 

「・・・できますね。

そう思えます。

むしろ、私にしかできないことが

ある気がします。」

 

この弓江さんの一言で、

今度は、木村さんが脱皮し始めたのが

わかりました。

 

弓江さんの一言が刺激となり、

彼は一気に古い皮を

自ら剥いだのです。

 

つづく

 

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