執着と向き合ってみよう

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今のあなたにとって

最も大切なものは

何ですか?

 

こう問われると、

いろいろなものが

浮かぶと思いますが、

あえて

一つを選んでみて

ください。

 

その

最も大切なものを

あなたは

手放すことが

できますか?

 

こう問われると

もちろん、

「手放せます」

と答えられる人は

ほぼいないと思います。

 

そしてもちろん、

手放さなければならない

ものでもありません。

 

でも、

あえて

「手放すことが

できますか?」

と問われた時の、

あなたの心の動きに

注目してください。

 

・・・・・・

 

「いや、手放せませんよ」

 

とほとんどの人は

思うでしょう。

 

問題は

その答えでは

ありません。

 

そう答えている

自分の心の

その「奥」を

覗いてほしいのです。

 

「奥」

というよりも、

「土台」

と言った方が

よいかもしれません。

 

「手放せませんよ」

という心の

「土台」

を感じてください。

 

その「土台」は

光り輝いていますか?

 

それとも

暗いものですか?

 

それは

心を癒してくれるような

気持ちの良いものですか?

 

それとも

ネチョネチョした

いや〜な感じのする

ものですか?

 

・・・・・・

 

もしネチョネチョした

いや〜な感覚の

ものでしたら、

それを「執着」と言います。

 

もちろん

「執着」は誰にも

あります。

 

それがあるからダメです、

というお話でも

ありません。

 

「土台」が執着で

あるならば、

その執着の中身を

観察してほしいのです。

 

じーっとその執着の

いや〜な感覚を

あるがままに

感じてみてください。

 

その執着を

完全に味わい尽くそう

もしくは、

細部まで観察し尽くそう

としてみてください。

 

そうすると何となく、

その執着が

何を望んでいるか?が

わかるかもしれません。

 

そうです。

 

執着にはすべて

「望み」があります。

 

その「望み」が

普段、満たされていないが

故に、

その執着が生まれると

言ってもよいでしょう。

 

自分の中の

満たされていない「望み」。

 

それが何か?

を自分で理解することは

とても重要です。

 

なぜならそれを

満たしてあげられるのは

自分自身だけですから。

 

・・・・・・

 

今の私はおかげさまで、

「土台」は

光り輝いているのですが、

 

昔の私は

もう、ドロドロでした。笑

 

執着の塊。

 

私にとって一番大事なもの

について、

「それは俺のものだ!」

と私の執着は

叫んでいました。

 

そして、

「俺が支配者だ!」

とも。

 

つまり私は

私自身が支配者に

なりたかったのですね。

 

当時の私には

非常に厳しい師匠がおり、

ある意味、毎日

自分をいかに抑え込むか?

ばかりを考えていました。

 

恐らくその反動で、

支配欲が強烈に

高まっていたのだと

思います。

 

問題なのは、

その支配欲に私自身が

いっさい気づいていなかった

ことです。

 

ということは、

私の知らないところで

私のちょっとした行動や

表情や、振る舞いや、

そして空気感などで、

私の支配欲は常に

私から滲み出いていた

はずです。

 

私は無意識に

支配欲を持ち、

無意識に

支配欲を抑えこみ、

無意識に

それが滲み出ていた。

 

そんな私が

日々を送れば、

どのような人生になるかは

一目瞭然ですね。

 

・・・・・・

 

自分の執着を

否定するのではなく、

自分が何に執着しているのか?

をあるがままに

自分が知ることは

大変、意義のあることです。

 

自分が知るだけで

それだけでもう、

その人の空気感は

変わるのですよ。

 

つづく

 

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