チームパフォーマンスコーチ

無理強いのコーチングも、ありです

前回の記事の続きです。

https://shin-honne.com/tsuyomi04/

 

生まれ持った強みを掘り起こし発現させるためには

ある「スイッチ」が必要である、という話でした。

 

ある中小企業の経営幹部の中原さん(女性)にとっての

スイッチとは、

『自己中心になる』

ということでした。

 

それを私は彼女にお伝えしたのですが、

当初、中原さんは少しばかり抵抗をされました。

 

「私は自分が本当は自己中心であることを

よくわかっています。

だからこそ、それを出さないようにしてきました。

私が本当に自己中心になってしまったら、

周りにどれだけ迷惑をかけることか・・・」と。

 

実は、この中原さんのケースのように、

「スイッチ」をお伝えした時に、抵抗をされる方が

大半です。

 

どちらかと言えば、「スイッチ」というのは、

ご本人が「そうしないように気をつけていた」類のものが

多いからです。

 

私と中原さんは

「もし、あの場面で自己中心に中原さんが振る舞ったとしたら、

中原さんはどのような言動をし、その結果どうなるか?」

をいくつかイメージングしました。

 

イメージングすると、だいたい悪いイメージばかりになります。

それはそうでしょう。

だからこそ中原さんは「自己中心にならない自分」を

一生懸命保ってきたのですから。

 

私は、中原さんに尋ねました。

「中原さん、本当はその時、どうしたかったのですか?

その時本当に相手に伝えたかったことは何ですか?

もし何の制約もなかったとすれば、何ができたらスッキリしますか?」

 

「えっ?」と言いながらも中原さんは少し恥ずかしそうに、

「本当は、こんなことを言えれば私はスッキリするんですが・・・」

と、彼女の素直な気持ちをお話しされました。

 

「中原さん、もし今度同じような場面があった時に、

その通りの言動をしてみてはどうですか?」

 

「いやぁ、それは無理だと思います。とてもとても・・・。

私には、自己中心はできないですよ。」

 

「では、中原さんが本当に取りたい行動の

10分の1でもよいですから、ちょっとだけでも

やってみませんか?」

 

私が執拗に言うからでしょうか、

中原さんは渋々という感じで、

「わかりました。やれる範囲でちょっとだけ

やってみます。」

とおっしゃいました。

 

本来、コーチングとは、

このようにクライアントに渋々行動を起こさせることは

ないのですが、

私は時々、こういうことをします。

時には、「騙されたと思ってやってみてください」と

押しつけることもあります。

 

ご本人がどういった気持ちであろうとも、

とにかく「やってみなければわからないこと」が

あるからです。

しかも、今が絶好のタイミングの場合は、

私は無理強いをしてでも行動を促します。

 

さて、

半ば渋々コーチングを終えた中原さんでしたが、

2週間後にまたお会いした時には、

第一声で次のように言われました。

 

「たけうちさん、案外、いい感じでした。」

 

つづき

活躍している人=強みを活かしている人?

人には、生まれ持った強みが必ずあります。

しかしそれは眠ったままのケースが多いです。

 

ではそれはどうすれば発現するでしょうか?

 

その答えは、ある「スイッチ」を入れること。

・・・そのような内容の記事を前回書かせていただきました。

https://shin-honne.com/tsuyomi03/

 

今回から、その「スイッチ」とは何か?について

ご説明させていただきます。

 

わかりやすくするために、

ある中小企業の経営幹部の中原さん(仮名)の

例をもとにお話を進めます。

 

中原さんは会社のN0.3的な立場の

女性幹部さんです。

 

中原さんと出会った時から

彼女は非常に有能な幹部さんで、

社長からの信頼も厚く、人事総務関係のお仕事を

一手に引き受けていらっしゃいました。

 

非常に腰が低く、社員さん達にも偉ぶることはなく、

社員さん一人ひとりの声もしっかりと聴きながら、

会社がより快適に仕事ができる場になるように

日々努力をされていました。

 

しかし私が初めて中原さんとお会いした時の第一印象は

「この人はとても疲れているなぁ」でした。

 

そして、お話しをしてみてすぐにわかりました。

あぁこの人は、自分の生まれ持った強みを

まったく活かしていらっしゃらない、と。

 

私はその会社のチームコーチングをさせていただく

ことになりましたが、

私がまず真っ先にさせていただいたのが、

中原さんのコーチングでした。

 

彼女の生まれ持った強みを発揮することは

その会社の活性化のためには

なくてはならないものであり、かつ

最も有効な手段に思えたからです。

 

ちなみに、組織活性化のコツの一つは、

「組織の誰が活性化すれば、それが全体に

波及しやすいか、を見極める」

ことです。

その「誰」を私は『組織の要(かなめ)』と呼んでいます。

 

中原さんは「要」の一人であり、

中原さんが生まれ持った強みを活かすことで、

他の社員の皆さんも活性化するに違いないと

確信しました。

 

コーチングの初期段階で、私は中原さんに

突然、次のようにお伝えしました。

 

「中原さん、もっと自己中心になってください」。

 

言われた中原さんは目をパチパチされていました。

いったい何を言われているのか、

理解できない風でした。

 

しかしこの「自己中心」こそが、

中原さんの生まれ持った強みを発芽させるための

「スイッチ」だったのです。

 

つづく

夢が先か、強みが先か

すべての人には「生まれ持った強み」

つまりは先天的な強み・天性の強みがあります。

 

しかしほとんどの人は

それは眠ったままです。

一生眠ったままの人も多いです。

 

では、どうすれば、生まれ持った強みは

その芽を出し、伸びていくのでしょうか?

 

それには重要な条件が一つあります。

その条件を満たすことで、

生まれ持った強みは発芽します。

 

その条件とは、

 

 

「ある一定以上のスピードで成長する」

 

 

ということです。

 

成長スピードがある一つのラインを

超えるということなのですが、

そこで大事なのは「成長の加速度」です。

 

加速度が臨界点に達することで、

生まれ持った強みは

一気に現れやすくなります。

 

そして、いざ現れたその強みは、

本人にとって、極めて意外なものであることが

多いようです。

「私にこんな強みがあったんだ!」と

当の本人がびっくりし、

しかしそれが本当の自信につながります。

 

では、成長の加速度が臨界点に達するためには

どうすればよいでしょうか?

 

真っ先に浮かぶ答えとしては、例えば

夢を持つとか、志を持つとか、

ビジョンや目標を持つ、とか。

そういったことが必要なように思えます。

 

もちろんそれらは有効ですが、

しかし難易度が高いです。

 

なぜなら、本当の夢やビジョンなどは

通常は、生まれ持った強みが発現した後に

見つかるものだからです。

 

つまり順番が逆なのですね。

 

まずは、”生まれ持った強みを発現”させる。

そして”自らがその強みを実感する体験を積む”。

”体験の中で、その強みの活かし方を学ぶ”。

その結果として、自分の本当の夢やビジョンが見つかる。

・・・というのが自然の流れです。

 

ということで、ではもう一度、

どうすれば私達の成長の加速度は

臨界点に達することができるでしょうか?

そして、

生まれ持った強みを発現できるでしょうか?

 

その答えはズバリ、

ある「スイッチ」を入れることなんです。

 

ある「スイッチ」を入れることで、

その人の成長の加速度は一気に高まります。

 

では、その「スイッチ」とは何か?についてですが、

申し訳ありませんが、ここから先は具体例に即して

ご説明した方がわかりやすいと思いますので、

次回にお話しさせていただきます。

 

お楽しみに。

強みは見つからないもの?

私達人間の強みとは、

本来どういったものでしょうか。

 

それを明らかにするために、

まずどうしても触れなければならないのが、

私達人間の本能についてです。

 

私が企業現場において常に実感することですが、

私達人間の本能の中心に存在するのは

「進化への欲求」

ではないでしょうか。

 

いえ、それを言えば恐らく、

それは私達人間のみならず、宇宙のあらゆるものが

「進化への欲求」に基づいて存在している

というのが真実かも知れません。

 

「自然の摂理」という言葉がありますが、

その中心は進化であり、

すべてのものは進化への過程の中にある。

・・・と私は多くの方々と向き合う中でいつしか

確信するようになりました。

 

あまり話を大きくしすぎると

わかりづらくなってしまいますので端的に言えば、

私達人間は生まれた時から皆、

先天的に成長意欲を持っています。

 

例えば、

できなかったことができるようになる

のがとても嬉しいですね。

それは生まれたばかりの幼い頃から

私達の中には脈々と存在しています。

 

ただしあえて私は

「成長」という言葉と「進化」という言葉を

使い分けています。

その使い分けにつきましては、

今回のテーマとは少し外れますので、

また改めて書かせていただきます。

 

さて、

「人間の本能の中心は進化欲求である」

ということを言えば、ひょっとすると

何割かの人は反論したくなるかも知れません。

 

いやいや、人間はそんな素晴らしいものでは

ないよ、と。

 

私も一方では、そういった見方もしています。

 

ただ事実として私がとても面白いと思うのは、

「人間の本能の中心は進化欲求である」

という見方をしながら人と向き合うと、

その人の強みの伸び具合いが

明らかに違ってくる、ということです。

 

「この人は進化したがっている」

という考えを中心に、人をサポートするのです。

 

たったそれだけのことで、

その人の「強み」が非常に見つかりやすく

なるからです。

 

多くの場合、

人の強みとは「ありありとわかる」ものでは

ありません。

もちろんそういったわかりやすい強みもありますが、

その人の「天性の強み」とは、

ほんの些細なところに、ほんのわずかだけ

芽をのぞかせるものです。

 

その、わずかな芽を、ほとんどの人達は

見逃しています。

 

もちろん本人も気づきません。

 

わずかな芽に気づくためには、

「みんな進化したがってるんだ」という視点を

当たり前のように持ちながら、

人々を観察した時のみ、なのです。

 

そう考えますと、

私達人間の強みとは、本来どういったものか?

の一つの答えがわかります。

 

私達人間の強みとは、

「他者に見つけてもらわないとわからないもの」

であり、それは

「この人には強みが必ず存在している

と信じる者にしか見つけられないもの」

である、ということです。

 

むしろ、安易に強みを見つけたつもりになると、

その強みは本来の強みとはズレていることが多く、

それによりその人の進化はかなり遅くなって

しまうのです。

 

この件につきましては、

もう少し具体例を交えてお話を続けます。

 

次回に続きます。

強みを伸ばすのは間違い

人の育成について語るとき、よく

「その人の強みを伸ばせばいい」

と言われます。

 

ところが、企業現場にいると

それはちょっと短絡的な見方に過ぎると

思わざるを得ません。

 

それは次のようなケースがあるからです。

 

一つには、

そもそも強みそのものをきちんと把握できていない、

というケースです。

 

把握できていない、のみならず、

強みを誤解しているケースが実に多いです。

 

「A君の強みはこうだ」と思い込み、

そこを伸ばそうといろいろ手を尽くしますが、

なかなか上手くいかない。

本当のA君の強みはまったく別のところにあり、

本当はそここそを意識すれば、すぐに伸びていくのに、

そこには手をつけずじまい。

 

そんなケースによく遭遇します。

 

他にもあります。

例えば、

たった一つのちょっとした弱みが、

その人の強みを大きく阻害している、

というケースです。

 

この場合は、

強みを伸ばそうとするよりも、

そのたった一つの弱みを修正した方が

圧倒的に効果的です。

 

ひょっとすると企業現場においては、

このケースが最も多いかも知れません。

 

本来、強みとは、

その人の「伸びやすいところ」です。

むしろ、「放っておいても伸びるところ」

と言っても良いでしょう。

 

ところがそれが伸びていない、

というのであれば、

そこには何か阻害するものがあるはず。

 

その阻害要因を取り除くことで、

その人の強みは一気に、そして自然に

伸びていく可能性があります。

 

さて、最後にもう一つ

よくあるケースをご紹介します。

 

それは、その人の強みを

「伸ばそう、伸ばそう」とするあまりに

無理強いをしてしまっているケースです。

 

「君の強みはここだから、ここを伸ばしなさい」

と、いつも言われ続けると、

言われている本人も知らず知らずの内に

「強み恐怖症」となります。

 

あまりに「強みだ、強みだ」と言われると

言われること自体に拒絶感が生まれ、

それによって自分の強みの成長を

押しとどめてしまうのです。

 

「あなたはピアノの才能があるから

毎日、ピアノの練習をしなさい」

と言われ続けた子供が、

ピアノ嫌いになるのと同じです。

 

そういった場合は、「伸ばしなさい」と言うよりも

自然にその強みが伸びる環境を与えた方が

良いです。

 

むしろ、「君の強みはここだから」とは伝えずに、

ただ環境のみを与えることで、

自然にその強みが伸びていく可能性が高まります。

 

先ほども書きました通り、

強みとは「伸びやすいところ」ですので、

自然に任せる、というのも有効な手段なのです。

 

以上のようなケースを見ていくと、

強みとは、「それを見つけて伸ばせばいい」

というだけの考えでは、いかに短絡的か、

ということがおわかりいただけると思います。

 

その人の強みが伸びるかどうか?は

もちろん本人次第のところがありますが、

周りからのキメ細かいサポートもまた

必要なことなのです。

『仕組みを生まないビジネスなんて』

仕組みとは
人の想いの形(結晶)
です。

つまりは、
人の想いがしっかりと
醸成されていなければ、
仕組みを創っても
上手くいきません。

本来、仕組みとは
縛るためのものではなく、
より自由になるための
土台です。

ですから特に
組織(チーム)としての仕組みを
創るならば
チームの想いが
一人ひとりの想いが
一つに集約され、そして
紡ぎ合っている必要が
あるのです。

そのために重要なのは、
いつ仕組みを創り始めるか?
の「タイミング」です。

そのタイミングを図るのは
チームパフォーマンスコーチとしての
重要な役割です。

というのは、そのタイミングは
チームから一歩離れた距離感を持つ
第3者的な立場からでないと
見極めづらいからです。

ベストタイミングを
見極めることができれば、
そのチームの
一人ひとりの想いと
仕組み(形)に
一貫性が取れるようになります。

それこそが
大事なこと。

想いと形の一貫性こそが
ビジネスを育てます。

そしてチームを
さらに育てます。

世の中には既に
優れた仕組みが
たくさんあります。

しかし仕組みとは
もっともっと進化できる
ものです。

社会の仕組みも含めて
我々人類は
もっともっと素晴らしい仕組みを
開発できるはずです。

すべての人の
幸せ度合いが
さらに高まる(深まる)仕組みとは?

その探究ができるのも
ビジネスの魅力の
一つでしょう。

そういった、
人の知恵を掘り起こす
きっかけと刺激を与え続ける。

チームパフォーマンスコーチ
の重要な役割の
一つです。

つづく

『混乱した方がいい』

あえて、
混乱の中に飛び込めるか?

これが、
チームパフォーマンスコーチを
できる人とできない人の
重要な境目になります。

個人の人生にも
組織の道のりにも
混乱はつきものです。

ただし混乱とは、
飛び込むべき混乱と、
飛び込んではならない混乱が
あります。

必要な混乱と
不必要な混乱が
あるわけです。

まずはその見極めが
できること。

必要な混乱から逃げれば、
その後にもっと大きな混乱が
待っています。

不必要な混乱に取り組めば、
その混乱はさらに次の混乱を
呼び起こします。

必要な混乱とは、
「進化」と「調和」のための
重要なステップです。

それは避けては
なりません。

現実面でも
心の面でも
大いに混乱しましょう。

混乱とは、
わけがわからなくなってこそ
意味があるものです。

だから、
上手く混乱の乗り切ろう
などとは思わないことです。

その時点で、
逃げいてることと同じ
になります。

しっかり混乱そのものを
受け入れて、
しっかりと我を忘れて、
そこで初めて
見えて来るもの
気づけること
があります。

それを手に入れた瞬間に、
混乱は急速に
収まります。

これも自然の摂理です。

こういった摂理をよくわかり、
ちゃんと混乱すべきときに
混乱できるように、
個人にも組織にも
サポートをし続ける。

それが、
チームパフォーマンスの
重要な役割の一つです。

つづく

『目標は達成するためにある?』

目標とは
達成するために
あるものでは
ありません。

目標とは、
設定してそれに向かうことで、
目標達成することで得られる現実
よりも、
もっと凄くて
もっと素敵で
もっと嬉しい
想定外の現実を
生み出すための
起爆剤です。

ですから
目標達成は
当たり前。

むしろ、
目標を達成するだけの
人生であるならば
次第に心は
疲弊してくるはずです。

目標を設定し、
それに向かう醍醐味は
それにより
「想定外」を
生み出すことです。

時々、
「私は想定外の人生が好きなので、
 目標は立てないのです」
という人がいます。

残念ながらその人は
本当の意味での「想定外」の
感動を
知りません。

「想定外」と言いながら、
それはどこか
「想定内の想定外」
のはずです。

何かを決めて
その一点に向かうことで
私達は初めて
本気
になれます。

そして、
本気を出せて初めて、
想定外に素敵なこと
が起こります。

そしてさらに、
そういった素敵な想定外を
生み出すための
最善のサポートのできる人が
チームパフォーマンスコーチ
です。

ですから
チームパフォーマンスコーチは
自らの人生の
目標を常に持っています。

それは自分を縛るものではなく、
自分を自由にしてくれる
目標です。

そんな目標を
自ら見つけることのできる人が
チームパフォーマンスコーチ
です。

つづく

『心とはチームだ』

人の心とは
組織(チーム)です。

私達の心の中には
様々な人格・個性の自分が
存在しています。

例えば、
・がんばり屋の自分
・怠け者の自分
・思いやりのある自分
・自分勝手な自分
・慎重な自分
・大雑把な自分
などなど。

様々な個性の自分達が集まり、
チームを組んで
「私」という
一つの心を形創っています。

そして面白いことに、
それらの自分達は
本当に、まるで別人
のようです。

つまりは
この現実世界における
組織と同じように
様々な価値観をもった
人同士が集まっています。

当然そこには
「人間関係」が存在します。

現実世界の組織と
同じように
チームが一丸となる
組織(心)もあれば、
みんながバラバラで
足を引っ張り合っている
組織(心)もあります。

もちろん
前者の場合は
その人の心はパワーに溢れ
いつも元気です。

後者の場合は
その人はいつも疲弊し
深刻で暗くなります。

パワー溢れる心の人は
心にゆとりがあるので
いつも周りを
大切にできます。

いつも疲弊している人は
自分のことで精一杯なので
自分勝手になります。

心の中の状態が
現実世界における
人間関係をも
決定します。

人生の展開を
決定します。

そういった原理を
理解しているのが
チームパフォーマンスコーチ
です。

チームパフォーマンスコーチとは
まずは、
一人ひとりの「心」
というチームを
活性化サポートできる
人なのです。

つづく

『根こそぎ鍛える』

どれだけ上半身が元気でも
下半身がボロボロに
疲弊していたら、
私達は満足に立つことすら
できません。

すべての活動が
満足にできなくなります。

それは私達の心も
同じです。

心にも、
上半身と下半身
があります。

上半身とは言わば、
自分の個性や能力です。

そして下半身とは、
自分の生きる目的
です。

つまり、
『何のために私は
 今ここにいるのか?』
です。

この下半身がしっかりすれば、
上半身を最大限に
活かすことができます。

そして、
活かす度合いが
高まれば高まるほど
パワーが湧いて来ます。

そのパワーは
他から与えられたものではなく、
自らの内側から
常に湧き続けます。

そうなるともう、
上半身もどんどん
鍛え上げられて、
どんどん魅力的に
なっていきます。

それが、
自分の人生を生きる
ということです。

仕事は仕事。

人生は人生。

そのように分けて考える人が
いまだに多いですが、
それでは本来の充実感は
得られません。

もちろん仕事における
成果も出にくいです。

何のために
生きるのか?

何のために
ここにいるのか?

その土台の上で
仕事に向かえば、
同じ仕事
同じ職場でも、
まったく違った景色に
みえるでしょう。

チームパフォーマンスコーチとしての
最初の仕事は
ここです。

その組織を構成する人が
自分の人生を生きる
ということを、
仕事を通じて実践できるように
することです。

それができれば、
組織は根底から
強くなります。

つまりは、
組織の下半身が
ガッシリと安定します。

そういった意味では
個人も組織も
同じです。

組織を根こそぎ
土台から、
鍛え上げていくのが
チームパフォーマンスコーチ
とも言えるでしょう。

つづく

”スピードが大切”の本質

今の私達にとって必要なこと、
そして共通のテーマは

「スピードアップ」

です。

「加速」

です。

例えばこれまで
最大速「10」のスピードで進んできたとします。

しかしこれからは、
イメージで言えば、
「115」くらいのスピードを
出せる私達になる必要があります。

 

つまり、11.5倍のスピードです。

 

これまで
一年かけて行なってきたことを
1ヶ月くらいで行なうということです。

 

これは、世の中の潮流がスピードを求めているから、
ということではありません。

 

私達のすべてが
心の根底でそれを望んでいるからです。

 

「11.5倍」という数字は、
私が日々、多くの人達と向かい合っている中で
感じるものを数字化したもの。

 

皆、それくらいのスピードで人生を進めたいと
願っています。

 

ところが、
これは容易なことではありません。

 

いえ、本当は容易なことなんですが、
皆、心の根底では望みながらも

一方では「それは無理だ」とも思っています。

 

以上はすべて潜在意識のレベルでの話ですが、
心の根底の
「スピードアップしたい」
と、
もう少し表面の
「それは無理だ」
が、せめぎ合っているのが、今、です。

そして、
前者が勝る人と後者が勝る人の
二極化が進んでいます。

前者が勝る人は、どんどん道を拓き、
後者が勝る人は、これまで以上に八方塞がり感の中にいます。

11.5倍のスピード。

一見、とても難しいように思いますが、
さきほども書きました通り、
本当はとても簡単です。

 

なぜなら本来の私達は
11.5倍どころか、
100倍にも1000倍にもスピードアップ
できるからです。

たとえ11.5倍まで
スピードを上げたとしても、
すぐにまた
「まだまだ遅いなぁ」
と、物足りなくなるでしょう。

 

逆に言えば、
それくらい今の私達は
のっそり、ゆっくり、
まるで止まっているかのように
進んでいるということです。

 

どうすれば、
11.5倍のスピードが出せるのか?

その方法はまた
このブログでも
書かせていただきますが、
人々の心の根底にある
この願いに応えられる人のことを
私は
『チームパフォーマンスコーチ』
と呼んでいます。

一人ひとりが
スピードアップすれば、
組織(チーム)もスピードアップします。

そのために
どのようなサポートができるか?

そこに明確な
答えを出せるのが
『チームパフォーマンスコーチ』です。

そういったコーチが
今の世の中では
とても強く求められています。

つづく

良い人生と悪い人生を決めるたった一つのもの

これから大事なお客様とお会いするとします。

そのお客様との面談が
充実したものになるかどうか、
を左右するものとはなんでしょう?

 

いろんな答えがあると思いますが、
一つの重要な答えとして

「自分の心の状態」

があります。

私達の心。

それは常に、揺れ動いています。

心の状態の良いときにお会いするのと、
悪いときにお会いするのでは
そのお客様との面談の展開は
ひょっとすると
180度変わるかも知れません。

例えば、
お客様が発した、たった一言。

その一言に対して、
どのような姿勢と
どのような空気感と
どのような表情と
どのような言葉で
咄嗟に対応するか?

心の状態は
ここに大きな変化を
もたらします。

そのたった一度の対応が
その次の反応を呼びます。

その積み重ねで物事は展開します。

 

お客様だけではありません。

 

社内でのコミュニケーションも同じです。

 

同じメンバーで
ミーティングをしても、
その時その瞬間の各自の心の状態によって
話し合いの流れは大きく変化します。

 

もちろんこれは
仕事に限ったことではありません。

家族との関わり。

お友達との関わり。

ご近所様との関わり。

人と人が関わるあらゆる場面で言えることです。

つまりは、

「自分自身の心の状態が人生の展開を決める」

と表現しても
言い過ぎではないでしょう。

そして
私達の性格とか個性も、
結局はこの”心の状態の積み重ね”によって形成されます。

一人ひとりの成長も
組織(チーム)の成長も、
心の状態の積み重ねによって形成されます。

一人ひとりの業績も
組織(チーム)の業績も
心の状態の積み重ねによって形成されます。

そして実は、
心の状態の整え方
というのは、とても簡単なのです。

そこには極意があります。

それは「摂理」と言ってもよいです。

しかしとても残念なことですが、
その摂理をご存知の人、
本質理解をされている人は
極めて少ないのが、今の世の中の現状です。

『チームパフォーマンスコーチ』とは
その摂理を知り、
自らが実践し、
確信をもって人と組織を
サポートできる人です。

つづく

”自律”が無いとチームはひとつになれない

凄まじいな・・・。

いつも私は
そう思います。

本当にチームが
一つになったときの力を
目の当たりにすると。

よく、
「1+1=3にも4にもなるのがよいチームだ」
と言われます。

しかし私の実感としては
たった一人で奮闘するよりも
それが二人になるだけで、
1+1=100にも1000にも
なることがあります。

それが
人と人の力の相乗効果
です。

しかしここで
重要なポイントがあります。

一人ひとりがちゃんと
「1」
になれていることです。

0.9とか0.8ではいけません。

「1」じゃないと
相乗効果は出ないのです。

つまりは、
一人ひとりが自律していることが
必須です。

自律とは、
すべてを「自分事」とし、
自ら考え、行動し、
成果をあげている状態です。

自分で立った上で、
自分で自分を
コントロールしている状態です。

自分のコントロールのために
必須なのは、
「自分自身の願い」
を持つこと。

「願いのために生きる」
覚悟を持ち、
日々、
「行動しよう」
とし続けることです。

ここでまた重要ポイントは
「行動しよう」
です。

100点満点の行動が
できなければならない、
というわけではないのです。

本気で
「願いのために行動しよう」
とし続けるだけで
よいのです。

ただし「本気」が
必要です。

ですからそこに
能力は
関係ありません。

ですので、
新入社員でも
自律できている人はいます。

そしてそんな新人が
新たな何かを創造したり、
チームを大きく活性化させる
ことは大いにあるのです。

自律とは
本気になれば
誰もができること。

それをよく知っており、
まずは
自律のためのサポート
を的確にできる人。

それが
『チームパフォーマンスコーチ』
です。

つづく

“個”が組織を決める

人も組織も
2極化が進んでいます。

成長する人(組織)は
どんどん成長し、
衰退する人(組織)は
どんどん堕ちていきます。

これは世の中全体の
潮流です。

自然の流れです。

これまでの生き方と
今の生き方が
すべて結果として
反映されます。

昨年までは
その反映まで
タイムラグが
かなりありました。

でも今は、
こういう生き方をすると
こういう結果が出る、
というのが実にわかりやすく
リアルタイムに近い形で
現れます。

タイムラグのある時代は
多少の「ごまかし」や
心の中の「淀み」や
「妥協」があっても
それなりに進めました。

しかし今は
違います。

いかに
ごまかしのない生き方
淀みのない生き方
妥協のない生き方
をするか?

それは
自分自身の
問題です。

一人の心の中の
問題であり、
一人の行動の
問題です。

そしてそうした一人ひとりが
集まることで
組織が形成されます。

ですので、
一人の生き方が
組織全体の生き方に
モロに反映されます。

しかもタイムラグが
非常に少ない状態で。

ですからこれからは

『個人が変わることで
組織が変わる』

この順番が極めて
重要です。

この順番を逆さにして
方策を立てても
結果は極めて
出づらいでしょう。

一人の心があり、
その心が行動を生み、
その行動が
組織そのものの流れを
決める、
のです。

これは
摂理です。

特にこれからの時代の
摂理です。

この摂理を
本質的に理解しながら
組織の活性化を
サポートする。

そういった人のことを
『チームパフォーマンスコーチ』
と言います。

つづく

『脱皮し続ける人生』

人は脱皮します。

しかし、 脱皮の時期がきているのに 脱皮せずに
これまでの自分に執着すると とても苦しくなります。
その苦しさのまま 人生を終えてしまう人も多いです。

脱皮をすれば

とてつもない開放感を得られます。
自由自在な人生を 生きることができます。

しかもその脱皮は 連続して訪れます。

たった一年で、 何度も脱皮する人も います。

これまでの自分の人生が 嘘のように小さく見える 人もいます。

でも無理をしているわけでは ありません。

無理をするのではなく 脱皮をするのです。

そうすれば いつも自然体で いつも淡々と
いつも楽しく 進むことができます。

どうすれば そんなことができるの?

そんな疑問にお応えする ブログです。

・・・・・・

人が脱皮するのと 同じように、 組織も脱皮します。
そしてこれも個人と同じですが、 脱皮の時期にいるのに
これまでのやり方に 執着することで 衰退を始める組織も 多いです。

脱皮の時期には 混乱が起こります。
不安定が 起こります。
それを恐れるあまりに 脱皮とは逆の方向に 向かってしまう組織も
多いです。

きちんと脱皮すれば 組織は安定的に成長し続けます。

脱皮することは 永続的な組織を創り上げるのです。

チームパフォーマンスコーチとして
組織の現場で体感しながら 得た真髄を、
このブログでは書き続けます。