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出口が
見えた時に、
あそこまで
行けば良いのだと
明確にわかり、
もうすぐに
辿り着けるのだな、
と実感し、
それが確信に
変わった時に、
急に
出口に向かう
意欲が
消失する。
このまま
出口を出てしまうのが
実に惜しい。
・・・という
気持ちになったことは
あるだろうか?
実はこれ、
ないようで
誰にでもある体験だと
私は思っている。
コーチをやっていると
それが
よくわかる。
もちろん
私自身も何度も。
出口を出る
ことは
爽快であり開放だけど、
出たら
終わってしまう。
開放されたら
終わってしまう。
その直前のこの
ムードを、
感覚を、
直前だからこその
この嬉しさを
いつまでも
感じ続けていたい。
というのも
あるだろう。
一方で、
あの出口を
出てしまったら、
また「次」に
行かねばならない。
という億劫さも
あるだろう。
とにかく、
もう一歩で
「自己開放」
とか
「脱皮」
というところで、
足踏みをしたり
戻ってしまう人は
多い。
でも、
でもでも、
それはもう
やめないか。
出口が
見えたら、
一気に
突っ切ってしまわないか。
ここで
遊んでいる時間は
ないんだ。
私達は、
次から次へ
進まねばならない。
億劫だろうが
何だろうがね。
次から次へ。
・・・いやになるかい?
その進み方は
もう
やめたいかい?
もちろん
遊びながら
もっとゆっくり進む
人生もある。
マイペースでの
成長の仕方も
あり、だ。
自分で
選べばいい。
誰に強制される
ものではない。
しかしだね。
自分自身との
約束が
あるだろう?
今回だけは!
必ず!
と、
ある意味
自分の限界を
限界以上を
自分に押し付ける
ことになる、
そのことを
重々にわかった上で
あらゆることを
引き受けた上で
覚悟を持って
自分と交わした
自分自身との
約束が
あるだろう?
それは
忘れては
ならないよ。
私のサポート
はね、
それを
忘れないための
ものなんだよ。
つづく
一本の道を
歩いている。
ずっとまっすぐ
続いている。
この道を
歩き続けたら、
一緒に歩く人が
自然に増えた。
私は常に
前を向いていた。
あまり
横は向かなかった。
なのに、
ふと気がつくと
一緒に前を向いて
隣を歩いてくれる
人達がいた。
あぁ俺は
幸せなことだなぁ。
と
呟きながら
さらにスピードを
上げた。
すると途端に、
道を外れる人が
出てきた。
えっ、えっ、えっ!?
君、外れちゃうの?
一緒にまっすぐ
進もうと
約束してたのに。
そこ、
曲がっちゃうの?
と
必死に声をかける
のだけど、
私は無視された。
あんたとは
もともと道が
違うのだよ、という
感じで
平気で
無視された。
本当に
言葉もなかった。
その度に
私は泣いた。
泣くけども、
それでもその道を
進むことは
止めなかった。
むしろ
スピードアップした。
反撥していた
わけではない。
君がいなくなるなら、
もっと俺は
頑張らねば・・・、
という気持ち
からだ。
でもそれを
やっているうちに、
その新たなスピード
だからこそ
だろうな、
また自然に
隣に
一緒に進む人が
集まってきた。
そしてさらに
スピードアップ。
するとまた
何人か外れていく。
ずっと
その連続だった。
何度も泣き、
何度も喜んだ。
気をつけた
こと。
それは決して
横を向き過ぎないこと。
横を一緒に
進んでいる人のために、
と
ならないこと。
あくまでも
私は前を向き、
自分のこの限られた人生で
進めるところまで
進む。
私にはどうしても
達成せねばならぬ
ことがあるのだ。
そのために
進む。
そこは揺るがぬ
こと。
こういうのを
頑固
と言うのだと思う。
融通が利かないなぁ
と思う。
でもそれが
私
という人間だ。
この道を進むのが
私であり、
この道が
私だ。
これからも
悲しむことは
あるのかな。
なきゃない方が
良いけれど、
悲しまないために
どう進むか、
ということも
きっと私はまったく
考えず、
さらに
スピードアップを
続けるのだと思う。
私自身との
約束だから。
つづく
具体的なことは
書けないのだが、
今日、私は
自分自身との
約束
を、
一つ果たすことが
できた。
こういうの、
魂が泣く
と
言うのだろうか。
涙が
止めどなく出た。
きっと
理屈を超えた
嬉しさなのだろう。
久しぶりに
自分を褒めて
あげた。
まぁちょっと、
私は私という人間に
厳し過ぎるのかも
しれない。
そんな生き方を
ずっと続けてきた
気がするが、
それも
今日のこの時の
ためだったのだな、
と
今日初めて
知った。
人は、
自分自身との
約束がある。
何のために
今、
ここにいるのか?
その
大いなるきっかけ
としての
約束がある。
その約束には
深い悲しみや
悔恨や
希望や願いや、
いろんなものが
混ざり合っているのだが、
私達は
間違いなく、
その約束を果たすために
ここにいる。
真本音で生きる
とは
その約束を思い出す
ための
なくてはならない
ステップだ。
約束を一つ
果たすことのできた
私は
もちろんこれからも
一歩一歩
真本音で生き続ける。
ここからは
次のステージだ。
次の約束を
果たすための
ステージだ。
つづく
自分はなぜ
ここにいるのだろう?
という本質的な
問いの答えとして、
自分自身との
約束を果たすためだ。
・・・というのを
あえて
答えにしてみないか。
そうすると
問いが次のように
変わる。
自分は
自分と
どんな約束を
交わしたのだろうか?
私達は
この問いにこそ
もっと真摯に
向き合わなければ
ならないのではないか。
そしてさらに、
今、自分がやろうと
していることは、
今、自分が
選択しようとしている
ことは、
自分自身との約束を
果たす方向に
向かうことだろうか?
という視点。
常にこの視点を
持ちながら
日常の今ここにおける
一歩一歩を
決めるべきではないか。
約束が具体的に
何か?
ということが
わからなくても、
この一歩は
約束に近づくのか、
遠のくのか、
は
感覚的にわかることだ。
そして、
その感覚に素直に
選択し続けることで
私達はだんだんと
自分自身との約束を
思い出していく
のではないか。
つづく
広大な大地に
私は立っている。
風が吹いている。
北を見ると
白く険しい山が
彼方に見える。
南を見ると
大地は果てしなく続き
先は何も見えない。
東を見ると
あれは馬かな?
遠くにたくさんの馬が
見える。
西を見ると
テントがいくつも。
ここはどこだ?
私はここで何を
している?
ふと声を
かけられた。
後ろを振り向くと
若い女性の笑顔。
私の知らない言葉で
笑いながら何かを
話しかけてくる。
どうやら私の
知り合いかな。
気がつけば
いつの間にか
若い数人の男女が
私を囲んでいる。
皆、笑顔だ。
いつも一緒にいる
連中のようだ。
私には何の記憶も
ないのだが、
彼らと一緒にいることが
当たり前のように
思える。
とても心が
落ち着く。
年長者のような男性が
何かを真剣に
私に語りかける。
言葉はわからないが
とても大事な
話なのはわかる。
なぜか私は
頷いている。
と同時に
私の心の中に
何かが芽生えた。
それは
可愛らしい小さな
花。
青紫色を
している。
それを観た瞬間に
私は
ここに帰った。
私はいつもの
仕事机に
座っていた。
夢か?
幻か?
いや、どちらも
違うな。
青紫色の花は
私の心の中心に
咲いたままだ。
それを見つめて
いると、
あぁこれは
「約束」だな、と
わかった。
私は、彼と
彼らと
とても大事な
約束をした。
彼らが誰かは
わからない。
いつの時代かも
わからない。
でも確かに
私は
約束をした。
その約束は必ず
果たさねば
ならない。
そのために私は
ここに来たのだ。
そういえば
私には他にも
たくさんの約束が
あるような気がする。
たくさんの人と
たくさんの約束を
交わしてきたような
気がする。
しかもその約束には
すべて
期限がある。
その期限を
ギリギリになりながらも
ここまではすべて
間に合わせてきた。
きっとそうだ。
そしてまた
もうすぐ一つの約束の
期限が迫っているんだな。
期限付きの
約束。
いや、
約束とは本来
期限があるものだ。
これは私だけでは
ないはず。
皆、誰もが
「約束」を抱いている。
そのすべてには
「期限」がある。
期限を守りながら
約束を果たすことが、
私達の為すこと
であり、
そこに真摯になることが
自らの望む人生に
直結するのだと
私は思うね。
つづく