リーダーする気がなくなりました

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私は、愛とはエネルギーのようなもの

だと思っています。

 

愛というエネルギーに溢れている人は、

どのような言動をしても、

恐らくそれは愛に満ちたものとなるでしょう。

 

逆に、愛というエネルギーを全く発さない人が

どれだけ自分の言動で愛を伝えようとしても、

それは非常に伝わりにくいものとなるでしょう。

 

「私は人を愛せるような人格者じゃないですよ」

と本人は本気で言いながらも、

実に愛に溢れた空気感を醸し出している素敵な人を

私はたくさん知っています。

 

さて、平井さんです。

(→前回記事)

 

平井さんは毎日、自分の中から自然発生する

自分の気持ち達(心の声)を

そのまま書く(平井さんの場合はパソコンに打つ)

ということが日課となりました。

 

このように自分の心を存在承認することは

セルフコーチングの基本です。

 

存在承認とは、愛の基本ですし、

存在承認することは、イコール自分自身と向き合う

ということでもあります。

 

そして自分としっかり向き合える人ほど、

人ともちゃんと向き合うことができるようになります。

 

さらに二週間ほどが経ったとき、

平井さんは次のようにおっしゃいました。

 

「たけうちさん、最近私は人のことが

ありありと見えるようになってきました」

と。

 

逆に言えば、これまでの平井さんは

「人をまったく見ていなかったんだなぁ、

ということがわかりました。」

 

そして非常に興味深いことを言われました。

 

「たけうちさん、

私はこれまで、皆のリーダーとしての自分を

いつも前面に出してきました。

皆を引っ張ろうとしてきました。

でも皆のことがありありと見えるようになったら、

その意欲がなくなってしまったんです。

これは職務放棄につながってしまうのではないでしょうか?

皆にはリーダーが必要なのに。」

 

「平井さん、

それは、リーダーをやりたくなくなったのではなく、

これまでの自分のリーダーシップを

変化させたくなったのではないですか?

これまでとは違うタイプのリーダーに

なりたがっているのでは?」

 

平井さんは少しの間、無言でしたが、

 

「私は確かに、リーダーをやりたい」

と呟きました。

 

私の体の中心がゾワッとしました。

真本音の言葉を聴いた瞬間のいつもの感覚です。

平井さんは真本音ではやはり、

リーダーをやりたいのです。

 

「平井さんご自身は、

どんなリーダーになれると嬉しいですか?」

 

「私は、皆を主役にしたい。」

・・・即答でした。

 

即答しながら、平井さんご自身が驚いていました。

「私は、そんなことを考えてたんですねぇ。

でもそれが、本当に私がやりたいリーダー像かも

知れません。」

 

平井さんから一つ目の真本音の願いが

出たのです。

それは、

「皆を主役にするリーダーになる」

でした。

 

後に、この時のことを振り返り、

平井さんは次のようにおっしゃっています。

 

「あの時から私は、皆を本当によく観察するように

なりました。

そうしたら、皆に対する印象が変わった、・・・というよりも

ひょっとしたら人間観が変わったのかも知れません。

私は、部下を私の色に染めることをいつも考えてました。

・・・いえ、当時は私の色なんて本当はありませんでしたから、

要するに、社長の色に染めることを考えてたんですね。

でも、人をありありと観察していたら、

なんだ、何かの色に染める必要はないんだ、

みんなそれぞれ個性的な色を持っているじゃないか、と

そう思えたんですね。」

 

そこからのコーチングは楽でした。

なぜなら、目指す方向が見えてきたのですから。

あとはそれを目指して進むだけ。

 

ただし、平井さんにとって

それでも大きく立ちはだかる壁がありました。

それが、「社長」でした。

 

つづく

 

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