一滴残す

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ほんの

一滴のメッセージを

私は

その人に残す。

 

ほんの

一滴でいい。

 

それは

その人の心の海で

 

海底深くまで

スーッと

沈み、

 

ただ

ゆらゆらと

漂う。

 

メッセージは

皮膜に覆われ、

 

皮膜に

守られながら、

 

ずっと

ゆらゆらと

漂い続ける。

 

きっと

最善のタイミングで

その人の海は

その皮膜を

破るだろう。

 

するとその瞬間、

皮膜の中の

メッセージは、

 

海を浮上

し始める。

 

それは

時には

稲妻のような

鋭い輝きと

 

衝撃を

 

海全体に

与えるかも

しれない。

 

どれだけの

刺激が必要かは、

 

メッセージが

決めるのでは

ない。

 

海が

決めるのだ。

 

心の海が。

 

これは

一つのプレゼント

のようなもの。

 

皮膜付き

メッセージを

 

ほんの

一滴。

 

その人の

海が

望むものを。

 

それが

私の役割だ。

 

つづく

 

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