無意味だろうが

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渾身の力で
地面を叩く。

当然、
それくらいで
この大地は
揺らいだりしない。

自分の手が
痛いだけだ。

それを
わかっていて、
それでも
渾身の力で
地面を叩く。

揺らいでいない
ように見えて、
しかしそれでも
微小な振動は
伝わっているのだ。

それを信じて
叩き続ける。

手が腫れて
もうこれ以上は
無理、
というところまで。

普通に頭で
考えて、

こんなことで
効果が出るとは
思えない、

ということで
あっても、

それでも
真本音でやろう
と思えるなら、

私は
やる。

馬鹿になって。

これ以上ない
真剣さで。

根拠のない
行動。

理由のわからない
行動。

理屈で納得
できるかどうかは
どうでもいい。

ただ、
「やる」

自分が自然に
持つ意思は

ただ、
私自身が
大切にしたい
だけだ。

本当に
無意味なことも
あるだろう。

しかしそれが
どうした?

といった
ふてぶてしさが
今の私には
あるようだ。

自分のことなのに
少し
頼り甲斐を
感じるよ。

で、
それはそれと
して、

一見、無意味な
ことを
私は
力の限り
やり続ける。

今日も
明日も。

つづく

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