久々の容量オーバー

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業の深い
人なんだな。

積み重なった
苦しみを

自覚せずに、
しかし
ここでは
笑っている。

明るさの
奥に
微かに漂う
暗さ。

もちろん
そういった
ものは
誰もが
持っている。

ただ、
この人の
場合、

もう少し
自覚した方が
いいだろう。

じゃないと
きっと
もうすぐ
身体を壊して
しまう。

今日、私は
調子が悪い。

連日の
ハードさが
祟り、
本領の恐らく
100分の1か
もしくは
200分の1しか
容量がない。

しかし
このタイミングで
お会いするのも
必然であり
ご縁なのだろう。

今できる
最大で
この人と
向かい合おう。

・・・・・・

当初の私の
予測を
遥かに超えて、

私は
あっという間に
容量オーバーと
なった。

そうすると
私自身が
この心と体を
維持することが
困難になる。

やばいところ
だった。

その人との
面談が終わる
頃には、
もう
記憶が
飛んでいた。

どこをどう
歩いてきたのか、

どうやって
新幹線まで
たどり着いた
のか。

あまりよく
覚えていない。

気がつけば
もう
東京に
帰っていた。

その人から
受けたものは
まだ
私の中に
大量に残って
おり、

引き裂かれ
そうな
苦しみに
悶えつつ、

何とか
自宅まで
たどり着いた。

昔はよく
このような状態に
なった。

最近は
私の容量も
大きくなったので
なかなかこうは
ならなかったのだが。

また今日も
命のやり取りを
した。

ギリギリ
だった。

・・・・・・

朝までに
何とか
自分を立て直し、

今日もこれから
人と会う。

なぜ
こんなことを
毎日
続けるのか?

答えは
わかっている。

私には
明確な
答えがあるのだ。

つづく

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