体が動かない

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去っていく
あの人の
背中を

目だけで
追った。

そっちは
望む道じゃ
ないのに。

でも
しょうがない。

あれが
本人の
意志だ。

私が
連れ戻す
わけには
いかない。

また
涙。

しばらく
この悲しみは
止まらない
だろう。

・・・・・・

人を
尊重する
とは?

今でも
ずっと
悩み続けて
いる。

この仕事を
して
30年。

ずっと
悩み続けて
いる。

本当なら、
強引にでも
腕を
引っ張り
引き戻したい。

が、
できないんだ。

どうしても。

力が
入らないんだ。

私の体は
きっと
私よりもずっと

尊重の
意味を
知っている。

だから
力が
入らないんだ。

・・・・・・

体が
絶対に
動いてくれない
時がある。

きっと
私の
思う通りに
もし動いたら、

私は
後悔のあまり
死んでしまう
だろうから。

それを
私の体は
私以上に
よく知っている。

よくぞ
こんな私を
制御し続けて
くれるものだ。

疲れる
だろうよ。

・・・・・・

今年の
年始くらいから、

私の体は
私に
厳しくなった。

気がする。

私を無視
して
勝手に動く
ことが
増えた。

そして
動かない時は
頑として
動かない。

でも、
そうなって
私はより
体を
信頼するように
なった。

体は
自己主張を
始めた。

しかしそれは
私の
ためだ。

私のことを
本当に
尊重している
ためだ。

・・・・・・

自分の体
との
信頼関係。

これを
構築するのも、

私達の
人生の目的の
一つなんだな、

と、
この歳になって
ようやく
理解した。

私は
私の体が
愛おしい。

58歳に
なって
初めてそう
思えるように
なった。

・・・・・・

すると、

ここからが
やっと
本当の人生だ、

という
想いも湧いて
きた。

この体で
この世に
生まれ、

初めて
本当の意味で

体との
コラボが
始まる。

お互いが
お互いの
ために
生きる。

これが
人を尊重する
ということの
基本なのかな、

とも
思うんだ。

つづく

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