破壊するなら徹底的に

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私達人間の持つ

大いなる力を一つ挙げよ、

と言われたら、

私は

「再生する力」

であると答えるでしょう。

 

「再生」という言葉の意味は、

死んだものが生き返ること

ということなのですが、

要するに、

「やり直しが効く」

ということです。

 

私が出会うクライアントさんは

真面目な人が

多いです。

 

真面目な人は皆、

真剣に「後悔」をします。

 

「自分のせい」

にします。

 

他人のせいにするよりも

まずは自分を責めます。

 

決してそれが良いことであると

私は思っていません。

 

自分を責め続けることで

自己満足をしている人も

いますし、

自分を責め続けることで

自分が本来為すべきことに

まったく手をつけられない

という人もいるからです。

 

しかしそういうことを

差し引いても、

「自分が悪いのではないか」

「自分が別の選択をしたら

良かったのではないか」

という見方をする人は、

どうしても応援したく

なりますね。

 

そういう人達に

必ずお伝えするのが

「再生の力」

です。

 

人は、

何かの大きな失敗を

犯したとしても、

きちんと後悔と

反省をするならば、

必ず再スタートを切ることが

でき、

進化の道を歩むことが

できるのです。

 

100積み上げたものが

すべて壊れて

0に戻ってしまったとしても、

また1、2、3、・・・と

一つずつ積み上げることが

できるのです。

 

そして

そのように「進み続ける」

ということ自体に

私は大いなる価値があると

思いますし、

「進み続ける」人は

その人なりの充実感と

幸せを得ることができるのです。

 

問題は・・・、

進んでいるつもりに

なっている人。

 

本当はまったく進まない

どころか、

人の足を引っ張ることに

エネルギーを費やしながらも

その自覚がまったく

ない人です。

 

・・・・・・

 

自己満足。

 

私も随分と

その状態で生きて

きました。

 

自己満足に陥っているときは

本人には

まったくその自覚は

ありません。

 

私は自己満足では

ないか?

 

という問いが発生した時点で

大丈夫なのです。

 

問題は、

そういった問いや

視点がまったく

生まれない人です。

 

その人が

本人の自覚のないところで

周りの人達のエネルギーを

いかに奪い取っているか。

 

周りの人達の

真本音度合いを

いかに奪い取っているか。

 

そしてそれが

組織であれば、

その人のために

いかに組織が疲弊しているか。

 

それを

その人本人にご理解

いただくのは

至難の業でです。

 

しかしそれでも

やらねばならない時が

あります。

 

その組織の生死が

かかっている時です。

 

こういうときは

「第3者」が

役に立ちます。

 

「第3者」とは

私のような者です。

 

つまり、

組織に属さないけど、

その組織に深く関わる者

です。

 

・・・・・・

 

いったいこれまで私は

どれだけ多くの人達の

心を壊してきたでしょうか。

 

「あなたは間違っている」

「あなたの生き方そのものが

完全に自己満足だ」

 

そういった

普通の人には言えない一言を

私はこれまで

どれだけ多くの人達に

ダイレクトに

お伝えしてきたでしょうか。

 

それをお伝えするたびに

私の心は

ズタボロになります。

 

それはつまり、

相手の心のズタボロを

そのまま受け取っているのです。

 

それはとても

つらい行為です。

 

でも一方で

私はわかっています。

 

それをすることで

その人の実在が

輝くことを。

 

心はズタボロでも、

その人の魂が

一気に輝きを放つことを。

 

その人の心から

魂が

解放されるその

爽快さを。

 

自己満足をしている人は

自分を誰かが

躊躇なく責めてくれることを

望んでいます。

 

・・・いえ、

それは「望む」などという

生易しいものでは

ありません。

 

それは、

「祈る」

と言ってもよいでしょう。

 

私はその「祈り」を

感じ取ったとき、

私自身の人としての心を

いったん横に置いて、

魂だけの自分となり、

魂の言葉を

その人に直接

浴びせます。

 

それが私の役割の

一つであると

思っています。

 

・・・・・・

 

どれだけ心を

壊されても、

その人の魂の光が

健全であれば、

その人は間違いなく

再生します。

 

「破壊者」。

 

時々、私は自分のことを

そう思います。

 

でも、

徹底的な破壊なくして

本来の創造は

あり得ません。

 

一番いけないのは

中途半端な

破壊です。

 

一度、すべてを更地に

するからこそ、

その後に健全な

建物を建てることが

できるのです。

 

高次元の私は

目の前のその人が

私自身であることを

よくわかっています。

 

私は私自身に対して

徹底的な破壊を

行ないます。

私自身が

再生することを

祈りながら。

 

それが私の役割の

一つです。

 

第3者だからこそ

できることです。

 

つづく

 

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