夢ではないか?
と
思ったが、
現実だった。
私は
現実を
生きていた。
しかし
夢のような
実感のなさ
がある。
しかし
確かに私は
ここにいる。
こうやって
今、
手に取っている
ものを
ちゃんと
感じている。
がしかし、
この
実感のなさ。
五感のすべてが
薄い感じ。
淡く儚く
幻のよう。
でも確かに
ここは
現実だ。
私は
日常を
生きている。
最近、
こうなる頻度が
増えたように
思う。
私の中で
カッと
エネルギーが
高まる時が
ある。
それは
一瞬のこと
だが、
内側からの
そのエネルギーに
私自身が
満たされると、
そうなる。
すべてが
薄くなるのだ。
あまりの
薄さに
私自身がこのまま
消えてしまうのでは
ないか、
と
危惧することも
ある。
そしてやはり
思うのだ。
この世は
儚いか。
何かのきっかけで
すぐに
消えてしまいそうな
弱さ。
だから
そうならないように
丁寧に
誠実に。
細心の
注意を払って。
エネルギーは
出せばいい
というものでは
ない。
エネルギーは
現実を
消す。
それでは
元も子もない。
すべてを活かす
ために
ここにいるのに、
消しては
なるものか。
エネルギーは
出せば良い
というものでは
ない。
エネルギーコントロール
の力こそ
私達には
必要なこと。
エネルギーは
出せば良い
というものでは
ない。
つづく