対峙

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心の中に

暗く大きく重い雲が

あるならば、

 

その雲を

無くそうとしては

ならない。

 

雲とは

対峙するのだ。

 

対峙、と言っても

戦うわけでは

ない。

 

ただ、

見つめる。

 

しっかり

見つめる。

 

あるがままを

見つめる。

 

それだけだ。

 

どのような雲が

現れても、

変わらない。

 

自分のスタンスを

変えない。

 

あらゆる雲と

対峙する。

 

そのままを

見つめ続ける。

 

これを

一つ一つ誠実に

行なう。

 

真面目に

続ける。

 

たったこれだけで

私達は

自分を生きる

ことができる。

 

雲と対峙

し続ける者は、

 

対峙している

この自分が

ガッシリと立ち続ける

大地を

感じ始めるだろう。

 

その大地は

対峙すればするほど

確かなものになる。

 

そして、

 

雲は雲。

 

それは

儚いものであり

弱いものであり

陽炎のように

消えてゆくもので

あり。

 

もしかすると

本当は

最初からそこには

存在しないもの

だったのかもしれない。

 

そんなことが

徐々に

わかるように

なってくる。

 

大地は最初から

そこにあり、

 

そこに自分は

立っている。

 

雲から逃げる者は

大地すら

わからなくなり、

 

雲と対峙する者は

大地そのものが

自分であることを

思い出し、

 

その眼差しは

愛となる。

 

そしてその眼差しで

他者を見つめることが

できるようになる。

 

すべて

始まりは自分

である。

 

自分の生き方

であり、

 

自分自身との

対峙の仕方で

ある。

 

つづく

 

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