チームパフォーマンスコーチ

秘密の出口

トンネルを
くぐっていると
思っていたら、

気づいたら
何か
塔のようなものの
先端にいた。

危ういバランスで
立っていた。

風が
吹いた。

落ちそうに
なる。

踏ん張れない。

落ちた。


思ったら、
トンネルの中に
戻っていた。

そうだ。

この辺りの
どこかに、
外に出るための
秘密の出口が
あるのだ。

無意識に
その出口に
踏み入れ、

塔の先端
に出たようだ。

慌ててまた
その出口を
探す。

しかしもう
二度と
見つからない。

探すから
見つからないのだ。

意図や執着を
持たない
「天然の」
状態でなければ、

その出口には
決して
行き当たらない。

次元が
違うのだ。

だから
諦めた。

諦めて
トンネルの中を
彷徨い続ける覚悟を
決めた。

と、
次の瞬間、
出口から外に
出ていた。笑

意図は
私達の歩みを
極度に
遅らせる。

特に
ここからはね。

つづく

死ぬかも、となった時

学生の頃、
3000m級の雪山に
登って、

ツルツルの
アイスバーンで
転倒して、

もう少しで
崖から真っ逆さま、
死にかけた
ことがある。

生死を分ける
あの瞬間、
妙に静かだった
ことを
覚えている。

白い雪に
飾られた美しい
山々と、

群青色
と言ってよい
濃い青空。

それらに
抱かれた
静かな時間。

私が
今この瞬間
という一瞬に
永遠
を感じた最初の
体験だったなと
今になると
思う。



永遠
だ。

この真実?
真理?

立つことで、

私達は
根底からの
安定、
というよりも
安寧
を得る。

今になって
思うのは、
私はあの瞬間を
体験するために
雪山に登ったのだな、
と。

このように
自分の体験の
本来の意味・意義は
後になって
わかる。

それを
私達はついつい
そのリアルタイムで
無理に意味を
見出そうと
し過ぎてしまうことがある。

意味は、
考えなくても
いい。

それよりも
今ここを

今この瞬間を

本当に
今ここに集中して
大切に
生きること。

そういった
一瞬一瞬
一つ一つ

誠実に重ねていく
こと、だ。

これしかない。

真本音で生きる
とは
こういう生き方だ。

意味は
後で自然に
わかる。

と、同時に、

未来ビジョンも
ある瞬間に
自然に
浮かび上がる。

今ここでしか
できないことが
ある。

それを着実に
しようではないか。

つづく

賜物だ

垂直に
上昇したいなら、

垂直に
上昇すればいい。

躊躇なく。

想いは素直に
行動に移せば
いい。

もう
その段階だ。

これまでの
自分を
もう
参考にはするな。

ここで
区切りだ。

これまでの
自分と、
今の自分は、
違う。

・・・と。

まるで別人の
ように
強くなれたんだ。

自分のことは
自分がまずは
信じてあげよう。

ここまでの
道のりの
賜物だ。

私の理念の
文字で書けば、

㒪 (たまもの)

だ。

恵みの人生の
スタートだ。

つづく

風の舞い

一枚の枯葉が
風に舞っている。

ヒラヒラと
舞い続け、

いつまで
たっても
地面には落ちない。

まるで
踊り続けている
ように。

枯葉そのもの
には
何の力もないが、

風の中で
踊り続けている
その姿は、

それなりに
素敵だ。

時折は、
その踊り方に
芸術性をも
感じる。

この踊りは
いつまで続くのか?

きっと
命ある限り
なのだろう。

一見、
死んでいるように
見える
枯葉だけど、

もちろん
命はある。

か細く見える
命だけど、

案外
逞しいものだ。

もうずっと
永遠に
このまま空中に
舞い続けるのでは
ないかという
気さえする。

とはいえ
やはり
終わりはくる。

いつか枯葉は
地面に
落ち、

静かに
眠るだろう。

土に
還るだろう。

まぁその時まで
がんばると
するか。

つづく

珠玉の気づきの在る場所

雑な意識に
よって
為される物事が、

まるで雑音の
ように
降りかかってくる。

鬱陶しいなぁ

思うことしきり
だが、

それも含めて
すべては調和している、

捉えるといい。

雑音によって
見出される心。

その心の
乱れこそ、
今の私には
必要なもの。

最善の
もの。

・・・と
受け取ればいい。

それだけの
調和は
すでにあなたは

日々、
生み出している。

それだけの
生き方を
続けてきたでは
ないか。

無理にすべてを
肯定的に
捉える必要は
ないが、

否定的に
捉える必要も
ない。

つまりは、
評価・判断とか解釈とか
何もせず、

そのまま

このまま

進めばいい。

心の揺れも
このままに。

心の乱れも
このままに。

それらによって
自分自身の
選択が変わる
わけではない。

無理に周りに
合わせる
必要もない。

これまで通り
自分の
意志・意思で。

素直に
決めればいい。

世の中には
雑なことが
多いが、

その雑の
中にこそ、

珠玉の気づきが

あるものだ。

つづく

ここから結実だ

大地にドッシリと
根を張るような
生き方を

これまで
大切にしてきた
ならば、

ここからは、

大地にドッシリと
根を張っている
感覚が
なくなってしまったと
しても、

大丈夫だから

思い切って
進もう。

根はもう
しっかりと
張られているの
だから。

ここから
大事なのは、

あえて
根から離れ、
自由に
飛ぶことだ。

どれだけ
高く飛んで
遠くに離れても、

ちゃんと
根とは
繋がっている。

いつでも
戻れる。

であれば
とことん自由に
世界を広げると
いい。

なんなら
宇宙まで
行ってしまっても
いいんだよ。

それだけの
積み重ねを

あなたは
してきたのだから。

ここから、

結実

のステージだ。

小さく
まとまらず、

大きく
羽ばたく時。

つづく

その憤りに溺れよ

もし今、
あなたの中に

言いようのない
深く悲しい
憤りが
あるならば、

それを
抑えてはならない。

蓋をしては
ならない。

むしろ
逆だ。

その憤りに
身を浸し、

その憤りに
溺れるといい。

きっとそれは
立ち直れなく
なるほどの
ダメージを
あなた自身に
与えるかもしれない。

一日を
始められなく
なるくらい、

立ち上がる
気力を
失うかもしれない。

しかしそれでも
それを
抑えてはならない。

溺れれば
いい。

なぜなら
それは

真本音の
憤り

だから。

その憤りの
最も根元の部分
では、

あなたは
あなた自身に
憤っている。

あまりの自分の
不甲斐なさに。

もっと
できるはずだと
思っていた。

もう少しは
まともになれている
と思っていた。

もっと簡単に
加速できると。

でも
ビビって足が
出ない。

簡単なはずの
一歩を
踏み出せない。

すべきことが
全く進まない。

進ませる
気力そのものが
失われていく。

なんでこんなに
何も
できないのか。

それが
根元。

と同時に
周りの人達にも
きっと
同じ憤りを
感じているのだろう。

あなたの
ことだ。

きっとこちらの
方を
抑えようとしている
かもしれない。

しかしその
気持ちは、

真っ当な
ものだ。

今はそのまま
周りの人達への
苛立ちを
解放しておけば
いい。

その憤りの
海に、

深く広く
とてつもなく
大きな

まるで
暗黒のような

その海に、

自分の全身を
晒して、

溺れれば
いい。

それができて
初めて、

あなたには
真の翼が

生え始める。

それこそが
あなたにとって

今、

必要なこと。

それを成す
ための
憤りだ。

翼を
手に入れよ。

そのために
今は、
その憤りに

溺れよ。

つづく

晒される

これまで、
ごまかし
ごまかし

やれてきた
あらゆることが、

溶けていく。

空虚なものは
空虚であるという
その
本来の姿を
晒しながら。

中身のないものが
溶けていく。

自らを
保てずに。

ハリボテが
ハリボテであるが
故に
内側から
崩れていく。

崩れては
一瞬で無となる。
やはりそれも
側からみれば

溶けている
ようだ。

生き方の
問題だ。

すべて。

一瞬一瞬に

一つ一つに

魂を込めて
生きているか
どうか。

その長年の
積み重ねが
今ここから

あらわに
なる。

ある意味
恐ろしい時代
だが、

ちゃんとやって
きた者にとっては、

これほど
生きやすい
行きやすい
時代はない。

本質の
時代。

見せかけの
時代からの
脱皮。

ちゃんとやってきた
人達は、

ここからこそ

より丁寧に。
これまでの
誠実さのままに。

これまでの
真剣さのままに。

これまでの
やさしさの
ままに。

つづく

逃げるのは後だ

毒があるのは
わかっている。

わかっていて
ここに来たんだ。

命に関わる
致命傷を
負うかもしれない。

それも重々
知っている。

でも、
来たんだ。

それは
私の勝手だ。

頼まれた
わけではない。

ある意味
自分勝手で
あるし、

独りよがりかも
しれない。

でも
そういった諸々の
自己葛藤を
経た上で、

覚悟を決めて、

ここに
来たんだ。

だから
今ここにある
この現実は、

この酷い
現状は、

初めから
想定内、・・・とは
とても言えないが、

ある程度は
こうなるかな、と。

だから、
逃げないよ。

ここに
立ち続ける。

立っている
ことだけでも
意味があると
私は
信じているから。

自己満足
だろうが
いい。

そう信じるから
私は
ここにいる。

私が
為そうと思うことは
すべて
為してから、

逃げると
するよ。

つづく

過去最大級だ

私の周りの
人達だけだろうか?

皆が
とてつもない脱皮を
始めている。

これまで何度も
「とてつもない脱皮」
はあったのだが、

どう見ても今回は
過去最大だ。

というか、
レベルが違う。

その分、
これまたとてつもない
ストレスやエンティティが
発生し、

それを私も
とてつもなく
受け続けている。

で、今
久しぶりに
昔の感覚の中に
いる。

学生時代の自分を
よく思い出す。

今、この状態に
戻って
よくわかるのだが、

凄いストレスと
エンティティ。

自分の全身を
真っ黒に包み込んで。

まるで魔王の
ような、
悪魔のような、

そんな存在達が
私を
支配しようとしている。

昔は実際、
支配されていた
のだろうな。

こんな不自由な
状態で
私は生きていたんだ。

私は多くの人を
私の知らないところで
傷つけ続けた。

いつもそれが
フラッシュバックしては
自己反省モードに
入るのだが、

今またその出来事の
一つ一つが
ありありと蘇る。

そうか私は、
こういった支配を
受けながら
あのような行動に
走ってしまったのか。

しかしそれを
ストレスやエンティティの
せいにしては
ならない。

その影響が大きい
とはいえ、
結局はすべて
自分の意思に基づいて
私達は生きている。

弱かったなぁ、

思う。

弱いくせに
自己顕示ばかり
だったな、
と。

弱いくせに、
というか
弱いからこそ、
かな。

あの時、
自覚できなかった
私自身。

あの時、
目を塞いて
見ようとしなかった
私自身。

何十年か経って
ようやく
その自分と
向き合えている。

とにかく、

今の私が
願うのは、

皆がしっかり
この最大級の脱皮を
果たすこと。

自力でね。

祈るのみ。

つづく

自力で行けそう

ゆっくりと
弧を描きながら
天に
昇っていく。

かなり
ゆっくりと。

焦っては
ならない。

とても大切な
時だ。

せっかくここまで
来たんだ。

最後の最後で
焦っては
ならない。

これまで
寄りかかって
いたものをすべて
手放し、

初めて自力で
ここまで来たのだ。

少し前までは
決してできないと
思い込んでいた
こと、
・・・いや、それは
本当に
できなかったと
今でも思うのだが、

しかしその
思い込みであり
事実を、

ようやく
超えようと
しているのだ。

ゆっくりと
弧を描く。

本当は
垂直に昇って
行きたい。

でもまだ
それはダメだ。

今の自分の
力では。

客観的に
見つめるその
目線と、

思い込みや
解釈は、

似ているが
非なるもの。

ようやく
事実と思い込みの
区別が
つくようになってきた。

それもやはり
自力で行こうと
勇気を
奮ったからだろう。

挑戦した
からだろう。

体が
痛む。

ボロボロ
だ。

命をすべて
削り切ったような
道のりだった。

でも間違いなく
今はこうして
生きている。

そしてもうすぐ、
あそこが
出口だ。

出口であり
次への
入口。

あそこまで
行ってやっと

自律だな。

つづく

ヤベェ、ギリギリ

人と
向き合う。

向き合う。

繋がりへの
一点を
探し求め。

逃げる人は
追えるところ
までは追い、

深追い
し過ぎては
ならない。

ギリギリの
ライン。

近づく人にも
同じ。

近づくことは
ありがたいが、

近づき過ぎては
ならない。

ギリギリの
ライン。

ギリギリ
スレスレ。

今日も
絶妙をいく。

時には
冷や汗が
流れる。

人生が
かかっているのだ。

その人の。

冷や汗の
一つくらい
流れて当然だ。

ギリギリ
スレスレ。

容量オーバー
なのも
よくわかりつつ、

耐えられる
限界まで
エネルギーを
注ぐ。

ギリギリ
スレスレ
だ。

ふぅ・・・。

ふと気がつけば、
空も雲も
私を見守って
くれている。

つづく

今日、出会う人

扉が開く。

外に出る。

次の
世界だ。

爽快。

心地よい風。

空、海。

遠くに街。

肩を叩かれる。

振り向く。

あぁやはり、
君だったか。

ここでは
君と共に
進むのか。

見慣れた
笑顔。

今日、
出会う人。

つづく

ここからの私のテーマ

心で楽しむ、

という
よりも

魂で悦ぶ、

という
時間の使い方を
私はしている。

魂で悦ぶ
ことのない時間は
1分1秒も創らない

決めている。

真本音で生きる
とは結局、
そういった「生活」
もしくは
「人生の進み行き」

本当に日常の
こととして

実現するために
あったのだな、

今になって
わかる。

時間とは
宝物だ。

時間とは
命そのもの。

一刻一刻の
この「今」
という
無限の中のたったの
一点が

本当に
愛おしい。

この感覚で
生きることが
できるようになったのは

単に
歳をとった
ということかな、とも
思っていたが、

どうやらそうでも
ないようだ。

私の講座に
参加されている
若い人達の中にも、

それを
素直な感覚として
自覚できている人が
すでに
出始めている。

以前の私にとって
人生とは
苦しみの塊だった。

苦しみを
いかに乗り越えて
楽しみに
変えていくか?
だった。

今はもはや
そこにはいない。
そのレイヤーには。

そのように
最近ははっきり
自覚を始めたのだが、

そんな私に
一文字
投げかけられた
テーマがある。

これである。

『 㒪 』

最初は何か
わからんかった。

これで
「すず」
と読むらしい。

鈴である。

と同時に
「たまもの」
とも読むらしい。

賜物である。
めぐみ、
である。

書けへん。
こんな字。

でも
ここからの
テーマだ。

つづく

落ちていく

凄い勢いで
落ちていく。

垂直落下で
落ち続ける。

底がない。

終わりがない。

落ちる。
堕ちる。

あまりの凄さに
むしろ
笑いがこみ上がる。

ジェットコースター
のように
スリルを味わう
などというレベルでは
ないのに。

開き直り、か。

諦め、か。

しかしそのうちに
妙に
心が鎮まってきた。

流れゆく
ものたち。

過ぎ去る
ものたち。

凄い速さで。

めくるめく
せかい。

人の人生の
旅路とは、

魂の旅路とは
このような
ものかもしれない。

落ちる旅。
堕ちる旅。

もう何度も
経験した。

無限の落下の
その中でこそ
現れる
潔さ。

それが完全に
目を覚まして
ようやく
止まる。

止まるが、
ほぼほぼ
無限に落ちた。

ゼロでも
原点でもない。

こんなところから
また
改めて
這い上がらねば
ならないのか。

いったいどれだけ
無限に近い
時間が必要か。

気が遠くなる
のだが、

心は鎮まったまま。

一歩を出す。

一歩、進んだ
ことになる。

これを
無限に繰り返して
いくだけさ。

つづく

もうやってられない

迫り来る
人がいて、

私の正面、
ホントに顔スレスレ
まで
詰め寄って、

何かを必死に
訴えてくる。

ガミガミ
している。

でもその声が
私には
なかなか
届かない。

もっと落ち着いて
喋ってほしい
のだけど。


伝えてみるが、

私のことは
意に介さず、
まったく自分の
ペースで
ガミガミを続ける。

しょうがないので
じっと
見つめ続ける。

すると何となく
伝わってくるものが
ある。

やはり
孤独
だ。

一人にしないで
くれ!

要するに
これを伝えたい
だけなのだ。

それにしては
話が長い。

一言で
本当の気持ちを
言えばいいのに、

まるで
言い訳のように
その「周辺の言葉達」を
使い続けて
いるのだろう。

残念ながら
そういった言葉達は
もう
私の耳には
入らなくなってしまった
ということなのだろうか。

人の痛み。

私自身のも含め、
私は私の人生で
それをあまりに
多く
浴び過ぎてきたのかも
しれない。

痛みがわからず
して、
人のサポートが
できるか!

というのが
私のポリシーだったし。

その人の痛みは
その人にしか
わからないのだが、

それを知りつつも、
必死になって
わかろう
感じよう
とし続けた。

結果、
その人から大量の
エンティティ(ストレス濃縮体)
を受け取るようになり、

本当に
苦しみ、痛むように
なった。

しかしひょっとすると
それが
人の依存に
繋がっていたのかも
しれない。

苦しみの
肩代わり。

痛みの
分かち合い。

これは本当は
愛とは
言わない。

自分の人生を
引き受けるとは、

自分のあらゆる
痛みを
引き受けるという
ことだから。

それを
助長することこそ
愛なのだから。

私はその
ガミガミの彼から
スーッと
離れた。

周辺の言葉のみを
使い、
言い訳のように
しながら
依存しようとする人には

もう
付き合わないことに
した。

この年齢になると、
人生のゴールが
ずっと
観え続けている。

あそこにちゃんと
たどり着くためには、

もう無駄なことは
やってられない。

私には
向き合わねば
ならない人達が

まだまだ
大量にいるのだから。

つづく

SOSだ

強い風が
吹いている。

激しい。

あの中に
入れば
飛ばされそうだな、

思うのだが、

あえて
入ってみる。

一瞬で
飛ばされた。

どこまでも
飛ばされ、
流れていく。

まるで自分で
空を飛んでいる
ようだ。

しかしやがて
ある地点に
私は自然に
降り立つことができた。

なんだ
あなたか。

私の馴染みの
顔があった。

私達は
握手を交わした。

あえて私を
呼んだのか?

と、問えば、
素直に

そうなんだ

と返ってきた。

力を貸して
ほしくてさ。

なんだ、
SOSか?

そうだ。
まさしく
SOSだよ。

珍しいな、
いつも何だかんだで
自力で突破するのに。

あぁ、そうなんだが、
今回ばかりは
困ってしまってさ。
どうしようもないんだ。

了解。
できることがあれば
やらせてもらうよ。

・・・

さぁ、明日は
彼に
会いに行ってみよう。

つづく

もう一歩近づこうか

雨が見えるな。

誰かの
涙だろうか?

世の中の
涙だろうか?

シトシトと
降り続く。

これはかなりの
悲しみだな。

あえてその
雨の中に
入る。

冷たさと
重さまでもを
感じる。

掌を上に
向けて、
雨粒の一つ一つを
受け取ってみる。

これは
孤独の涙
だな。

ある一人の
経営者の顔が
浮かぶ。

あぁあの人は
ああ見えて
孤独なんだな。

ひっそりと
孤独を感じ
続けている。

その中で
一人で
頑張っているのだな。

自力で
進もうとするが
故の、孤独。

本当は、
繋がり合える人は
周りにたくさん
いるのだけどな。

せめて、
私が繋がれないかな。

とりあえず、
もう一歩
近づいてみよう。

孤独の解消
のためじゃない。

彼の
真の願いを
彼自身がしっかり
共有するために。

つづく

原点がおかしい

いつもの
場所がある。

そこに
立てば

まず間違いなく

毅然とできる
原点とも言える
場所。

なのに
その場所に
どうやら
嵐が吹き荒れている。

人が変わった
かのように
世界が
変わった。

だからその
場所も
変わってしまった
のか?

嵐の中に
立ちたくないなぁ、

思いながらも、

でもせっかく
ここまで来たの
だから、と

強引に
その場所に
立ってみる。

まるで
滝に打たれるかの
ような
激しい感覚。

痛みもある。

それでもここが
自分の原点
だから、と

我慢して
立ち続けるが、

ついに
折れた。

こりゃいかん。

とてもとても
もうここには
立ち続けられない。

もうここは
原点でも何でも
ない。

そう思ったら、
急激に
睡魔が襲ってきた。

私は眠りに
落ちるかのように、
スーッと
どこかに落ちた。

滑り落ちた
ような感覚だ。

そこから私は
ずっと
眠っている。

眠ったまま
日常を送って
いる。

いつ
目覚めるのか?

どう
目覚めるのか?

原点は
どうなるのか?

自分は
どうなるのか?

何もわからぬ
ままに。

つづく

思考の意味

私達の思考は
限られている。

とても視野の
狭い世界だ。

だから
直観を基本
とする生き方を
するといい。

直観とは
自分と世界(もしくは他者)
との繋がりから
くる。

独りよがり

一人の視界

超えている。

だから
思考で生きる
よりも
直観で生きる
方が
圧倒的に物事が
調和する。

ただし、
思考が不必要
ということではない。

思考とは
直観の補佐として
存在している。

つまりは、
直観とは最初は

意味のわからないもの
根拠の掴めないもの

であることが
多い。

その直観を
分析するために
思考がある。

この直観は
どこから来たのだろう?

この直観は
どんな意味があるだろう?

この直観を
人に説明するために
どうすれば良いだろう?

・・・これらを
思考する。
じっくりと。

するとまた
その過程において
直観が生まれる、

そしてまた
それを思考する。

このように
直観と思考は

コラボする

ところに
本来の意味がある。

逆に言えば、
思考をしっかり
することで、

直観力とは
さらに増すものだ。

つづく

笑い飛ばそう

踏みしめていた
大地が

急になくなる
感覚がしても、

踏み締めていた
確かなものが
なくなって
不安になっても、

それでも
今は
進もう。

不安定だからと言って
スピードを
緩めれば、

より
不安定になる。

足元が
なくても、

堂々と

毅然と

できればすべてを
笑い飛ばしながら

今は
進もう。

つづく

人を選ぼう

どんな人と
共に
進みたい?

・・・この問いに
素直に
なろう。

この人と
共に
進みたい。

そう思える
人との
時間を

最も大切に
しよう。

人生の時間は
少ない。

思っている
以上に
短い。

自分の時間の
使い方。

しっかり
自分で
選ぼう。

使いたいことの
ために
時間を使う。

使いたい人の
ために
時間を使う。

本来、時間は
宝物なんだ。

つづく

自由過ぎて戸惑う

見渡せる
空間は、

ほぼ無限。

その中に
ポツンと
自分だけが
いる。

雲海は
遥か下に
見える。

すべて
青空。

太陽は
輝いている。

いわゆる
自由
という状態だ。

この状態で
あれば
何だって
できる。

さて・・・。

問題は、

ちょっと右に
1mほど
動こうとするだけで、

一気に
1kmくらい
移動してしまう
ということ。

あまりに
自由過ぎて、

あまりに
エネルギーが
高過ぎて、

まだ
制御ができない。

自由の中の
不自由状態。

ただ、
これもすぐに
慣れるだろう。

大体ね、
これまでは
自分を
制御し過ぎたんだよ。

もっと
伸び伸びと
動けばいい。

どちらにせよ、
すべては
調和しているの
だから。

こういう時は
やはり

意志を
確かめておこう。

原点に
戻るのだ。

自分はなぜ
ここに来たのか?

何のために
自分
という存在に
なったのか?

初心、
だな。

すべては
そこから
始まった。

これだけ
自由に
なったんだ。

もう一度、
そこから。

せっかく
なので。

つづく

フワフワ変な感覚だろ

ふと
気がつくと、

これまでの
自分の
限界点よりも

さらに
さらに
まったく上の、

喩えて
言えば、

大気圏が
これまでの限界だと
思っていたのに、

大気圏を
出てしまうどころか、

気がつけば
太陽系すらも
出てしまっていた、

という
ような、

そんな限界の
超え方を
してしまっている
自分に、

もうそろそろ
気づき始めて
いるのでは
ないかな。

これまでと
同じように
生きているつもり
でも、

何かが
違う。

とても自分が
フワフワ
している。

同じ場所に
いるのに、

同じ世界に
いる気が
しない。

そんな感覚
なのでは
ないかな。

それはそうだ。

もう地球
どころか、

太陽系にすら
いないのだから。

それだけ
自由になった
自分として、

ここ

にいるの
だから。

すべてが
根底から
異なって見えたり
感じたりするのは

当たり前だよ。

さて、
これから
どうする?

どう生きる?

あえて
これまで通り
行ってもいいし、

突然、

逸脱しても
いいんだよ。

つづく

そのまま全部を

養分や栄養を
与え過ぎると、

枯れてしまうよ、

自分自身が。

エネルギーを
与え過ぎると、

エネルギー負け
して、

萎んで
いくんだよ、

自分自身がさ。

無理に
前向きにさせようと
するな。

普通
でいい。

辛いことは
辛い。

悲しいことは
悲しい。

寂しいのは
寂しい。

時には
絶望だって
あるさ、
生きていればさ。

そのままで
良いではないか。

そのままの
自分で。

ただ、

どんな状態でも
自分の
真本音だけは

自分が
大事にし続けて
あげよう。

抱くだけで
いいんだ、
大切にね。

それができるのは
自分自身
だけさ。

自分を大切に
する、
とは

真本音も
反応本音も

すべてを
大切にするという
ことだよ。

つづく

あなたのままで

激しさと
優しさと

あなたには

両方が
あるじゃないか。

どちらが
本当の自分か?

ではなく
両方あるのが
あなた、だ。

両方の
バランスを
とらないのが、

あなた、だ。

自分を
調整
するなよ。

それは
無駄な
努力だ。

あなたは、
あなたとして
生きていくしか
ないだろ。

もっと
激しく。

もっと
優しく。

もっと
そのまま、
で。

そう、

お願いだから
あなたの
ままで

生きてほしい。

つづく

消えるのは・・・

突然、
頭をもたげた
そいつは、

私をじっと
睨んだ。

私は
竦んだよ。

動けなくなった
私に
そいつは
ガブリと
喰らいついた。

私は
食べられ、

飲み込まれ、

消化されて、

消えた。

消えてみて
初めて
わかったんだ。

消えるのは
怖くない。

消えるのは
永遠を
手に入れるに
等しい、
と。

ならば、
何度でも
冒険してやろう。

そう思って、

また
ここに
きたんだ。

つづく

ここから出ていくんだ

目の前に
糸が
垂れてきている。

これに
つかまって、
登ってみようか?

すると
別の次元へ
行けるかな?

もう
ここには
いたくないんだ。

別の世界に
行きたいんだ。

みんなとは
別れてもいい。

一人に
なってもいい。

別の世界で
友達は
つくるから。

これを
逃げ
と言うなら、

そう言っても
いい。

逃げるんだ。

ここから。

この糸、
切れないかな?

私の重みに
耐えられるかな?

お前は
我欲いっぱいだ、

罰を与えられる
ように、

途中で切れて
真っ逆さまに
ならないかな。

でも
いいんだ。

それなら
それは
自業自得だ。

それを
受け入れよう。

私は
私の意志で

ここから
出ていくんだ。

つづく

もっと自由に

行先を
見つめても、

何も
見えないならば、

まったく
異なる方向を

見ても
良いのでは
ないか。

あなたの
場合は特に。

あなたは
真面目
過ぎるのだ。

真面目は
大切だが、

真面目は
時として
視野を極度に
狭くする。

これまでの
延長線上で
進もうと
し過ぎるな。

もっと
自由に。

もっと
果てしなく。

もっと
子どもの
ように。

つづく

バラバラの一つ

私のやること

あなたのやること

違う。

だから
ちゃんと
別々のことを
しよう。

くっついちゃ
ダメだ。

離れて
いよう。

一人ひとり、
それぞれ。

まったく別の
道を進むから

調和する。

そしてそれは
一つと
なる。

一つになろう
としては
ダメだ。

別々が
大事なんだ。

我々は。

つづく