『自分に委ねる』
という言葉を
私は時々、使います。
「自分に委ねる」とは
どういうことでしょうか?
もし皆さんが
自分に委ねたら、
皆さんはどうなるでしょうか?
実は、
「委ねる」という言葉は
一種の魔物です。
「委ねる」という言葉は
聴き心地がよいので、
それができたら楽チンだな、
と思われるかもしれません。
もちろん、
本当にそれができたら
楽チンです。
ですが、
本当にそれをするだけの勇気が
なかなか出てこないのです。
もし、
「東京スカイツリーのてっぺんに
ハンモックを用意しました。
このハンモックは実験により、
決して落ちることはないし、
人を落とすこともないことが
判明しています。
そのハンモックに
東京スカイツリーのてっぺんで
1時間ほど身を委ねて
楽しんでみませんか?」
と言われて、
何の迷いもなく喜んでできる人は
どれだけいるでしょうか?
勇気を持って挑戦する人は
何割かいるかも知れません。
しかしハンモックに身を委ねている間、
本当にリラックスして
その時間を楽しめる人は
なかなかに少ないのでは、と
思います。
「自分に委ねる」とは、
実は、これくらいの怖さが
あります。
でも、
それをわかっていて、
あえて私は
「自分に委ねる」ことを
お勧めしています。
なぜなら、
人って
本当に凄いからです。
何が凄いって、
その適応能力です。
例えば、
上記のスカイツリーのハンモックの
喩えで言えば、
勇気を出して
スカイツリーのてっぺんの
ハンモックに身を委ね、
この時間を楽しもうと
全身の力を抜いたとします。
すべてを開き直って
力を抜いたとします。
すると、なんと
その状況に合わせるように、
自分自身に羽が生えるのです。
つまりは、
自分で空を飛ぶ力が
急激に発達するのです。
自力で空を飛べるのであれば、
東京スカイツリーのてっぺんだろうが、
どこだろうが、
安心してハンモックを楽しめます。
こういった適応力が
私達人間には
本質的に備わっています。
そしてそれこそが、
次元を上がる
ということなのです。
次元を上がることで、
これまで怖かったことが
怖くなくなります。
しかもそれは
根拠なく怖くなくなる
のではなく、
ちゃんと怖くなくなるだけの
力が発揮されるように
なるのです。
私はこの
本質的な成長力こそが、
恐ろしいまでの人の凄みであると
実感しています。
では、
「自分に委ねる」とは
実際には何をすることでしょうか?
単純です。
自分自身の真本音に
委ねる、ということです。
私達の真本音は、
時には突拍子もないことを
しようとします。
多くの人は、
それを顕在意識で止めて
しまいます。
「それは無理だよ」と、
自分の頭で解釈します。
その解釈を
やめるのです。
真本音で「こうしよう」と
思ったら、
その瞬間に行動に
移すのです。
それが、
「自分に委ねる」
ということ。
皆さんもぜひ、
やってみませんか?
つづく