運命か

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一雫の
問いが、

その人の
中に

スッと
沁み込んで
いく。

その人は
無言のまま

しばらくは
微動だに
せず。

沈黙の
時が
コツコツと
過ぎる。

あえて
私も
微動だに
せず。

何の
フォローも
せず。

すると、
ふと
その人は
顔を上げ、

まっすぐに
私を
見つめた。

覚悟しました。
もう、
待ちません。
一人でも
やります。

・・・・・・

パートナーが
来ない。

待てど
暮らせど。

時間が
ない。

もう
止まっている
わけには
いかない。

その
ギリギリの
タイミングでの

苦渋の
決断。

涙が
出た。

たった一人で
行くのか。

二人でしか
行けない
道を。

途中で
倒れることが
わかって
いても。

涙が
止まらない。

・・・・・・

本当に
決断した時の
人間は

止まらない。

理屈では
ない。

止まらなく
なる。

結果の予測
など
何の意味もない。

一日目で
すぐに
倒れるかも
しれない。

それでも
行く。

決めたら
そうなるのが
人間。

・・・・・・

なぜ、
こんなに
果てしない道を
行こうとするのか。

それも
人間。

だが、
程度ってもんが
あるだろう。

孤独の
悲しみ。

寂しさ。

その塊と
なって、

それでも
脇目も振らずに

行く。

涙が
流れ続けて
いる。

つづく

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