自由で苦しい人

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自由、
だと思う。

きっと
その人は。

でも、
苦しそうな
顔を
しているんだ。

何に
苦悶して
いるのか?

でも実は
それも
何となく
わかる。

あれは
彼の
苦しみでは
ない。

・・・・・・

指を
折ながら、
夢を
数えるんだ。

やりたい
ことが
あり過ぎる。

年数が
足りない、
という。

人生の
年数が。

できれば、
死んですぐ
自分として
生まれ変わり
たい、と。

何を
そんなに
焦る?

誰かに
急かされている
わけでも
ないだろうに。

・・・・・・

ずっと
孤独の時間を
過ごして
いると、

そこでしか
気づけない
ことがある。

そういって、
ニッと
笑うんだ。

何に
気づいたの?

問うと、

それが
わかれば
苦労はない、
と。

そしてまた
苦しみの
表情。

わけが
わからない。

が、
よく
わかるよ。

・・・・・・

昔の
ことだ。

私は
閉じ込まれた
彼の地で、

脱走を
試みた。

その時は
大失敗
だったが、

でも
手応えは
あったんだ。

次やれば
必ず
成功させて
みせる、
という
根拠のない
自信も。

それが、

ではないか?

彼の顔を
見ながら、

そう
思ったんだ。

・・・・・・

きっと
助けを
求められる
ことになる。

その時に
ちゃんと
助けられる
自分に
なっておかねば。

ごめん。
まだ
スキルが
ないんだ、

なんて
言えないよ、
二度と。

また
孤独のまま
行くのか?

せっかく
私達は
出会えたのに。

つづく

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