遥かな終わり

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よく私は

トンネルの中に

入る。

 

トンネルは

延々と続く。

 

トンネルという

よりも

洞窟と言った方が

正しいかも知れぬ

自然さの

トンネル。

 

延々と続く中を

私は

延々と進む。

 

どれだけ進んでも

終わりが見えない。

 

同じ光景が

続くのみ。

 

しかしそれでも

進んでいる実感は

あるのだ。

 

そしてそこに

喜びを確かに

得ている自分がいる。

 

きっと

この進みの先には

まだ見えぬ終わりが

あるのだと思う。

 

その終わりを

見たいという想いで

進むのだが、

 

一方で

その期待のままに

永遠に進み続けたい

とも思う。

 

この感覚は

何かに似ているなと

思っていたが、

 

あぁこれは

我々の魂の旅路

であり

 

人生の旅路そのものの

感覚だな

とも思った。

 

早く終わりたいが

ずっと終わりたくない。

 

この

人間としての

感覚。

 

人間だからこその

感覚。

 

すべてのことに

きっと

終わりはある。

 

それは

出口かも知れないし、

 

行き止まりの壁

かも知れない。

 

それを見極めた時、

次の瞬間には

別の世界に飛び、

 

次の別のトンネルの

中にいるのかも

知れない。

 

このトンネルの

先には

何がある?

 

私はこういった時、

ダイレクトに

そう自分に問う。

 

すると面白い

ことに

必ず何らかの

答えのようなもの

を得る。

 

今回は

こんな答えが来た。

 

「たくさんの

集合体がある。

これまで出会った

あらゆるものの

集合体だ。」

 

つづく

 

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