在り方

やはりここで決まるな

 

人の影響力は

どこで決まるかと

言えば、

 

その人が

その人自身の

本来の在り方

本来の生き方

できているかどうか?

 

である。

 

もちろん

これだけでなく、

様々な要因は

あるだろうが、

 

これ以上の

要因はない。

 

本来の在り方。

 

本来の生き方。

 

これができている時と

そうでない時とでは

その人自身が醸し出す

空気感が

 

根本的に

変わる。

 

だから、

たとえ同じ言葉を

口にしたとしても、

人への伝わり方は

雲泥の差となる。

 

例えば、

「これをやろうよ!」

みんなに提案したとして、

 

それによって

みんながどれくらい

共鳴してくれるかが、

雲泥の差となる。

 

他者への影響力の

違いは、

人生の展開の違いに

直結する。

 

本来の在り方

本来の生き方

できているかどうか?

 

は、

人生展開を

大きく左右する。

 

だからまずは

ここから

始めることが

最も重要だ。

 

・・・・・・

 

肚が座っている人

座っていない人

 

という

言い方もできる。

 

肚が座っている人

とは、

自分の本来の在り方と

生き方の

できている人だ。

 

多少のことでは

動じない、

 

あらゆる現実と

しっかりと対峙し、

常に最善の行動を

見出すことのできる

人とは、

 

本来の在り方

生き方の

できている人だ。

 

そして、

 

人から

本能的な信頼を

得られる人も。

 

本能的な信頼とは、

理屈ではないところで

「なんかあの人

好きだなぁ」

自然に思える信頼のことだ。

 

それはやはり

空気感によって

決まる。

 

それも

本来の在り方と

生き方が

できているかどうかで

決まってくる。

 

・・・・・・

 

自分は

何者か?

 

自分は

何のために

生きるのか?

 

自分が

どんな時も大事にしたい

理念は何か?

 

こういった

すぐには答えを見出せない

問いがある。

 

根本的な問い達。

 

そのような問いと

常に対峙し、

 

すぐには答えは

出なくとも、

それを探求・探究し続ける。

 

そんな人は

本来の在り方と

生き方に

徐々に近づいて行く。

 

人生とは

探求・探究である。

 

それを真摯に

やり続ける人こそが、

 

「本来」

を得られるのだ。

 

つづく

 

あなた、1歳半だよ

 

自分自身の

存在意義を

たまにはちょっと

真剣に

考えてみないか。

 

本質的な

存在意義だ。

 

それは

立場や年齢や

経験には

寄らないものだ。

 

例えば、

ある社長さん。

 

コーチングをさせていただいた

結果、

その社長さんの存在意義は、

 

「1歳半の幼児」

 

であることが

わかった。

 

つまり

その社長さんご自身が

「自分は

1歳半の幼児なんだ」

という気持ちで

い続けることで、

 

あらゆる物事が

調和し始める

ということ。

 

冗談のようでしょ?

でも

冗談ではない。

大真面目だ。

 

その社長さん、

早速、その日から

そのように意識された

らしい。

 

すると途端に、

周りの社員さん達も

ビジネスパートナーの

皆さんも

実に活き活きとし始めた

そう。

 

何よりも、

社長さんご自身が、

 

「とてつもなく

経営が楽に

楽しくなりました」

 

と。

 

「1歳半の幼児」

というのは、

その社長さんの

経営者としての在り方

ではない。

 

人間としての

本質的な在り方、

自然体の状態を

言葉で表したもの。

 

それを

あらゆる環境、

あらゆる立場において

大切にすることで

調和が始まり、

進化が始まる。

 

これが

私達人間の

ようだ。

 

私はこの手の

サポートをずっと

続けてきた。

 

そうすると

間違いなく

あらゆる人達が

本質的に活性化するのが

面白いほどにわかった。

 

では、あなたの

人間としての

本質的な

存在意義とは

何だろうか?

 

それを言語化

すると、

どうなるだろうか?

 

その

真本音の答えを

自ら見つけ出すのも

私が推奨する

セルフコーチングのやり方の

一つだ。

 

自分の本質は

実は

自分自身が一番よく

わかっている。

 

わかってはいるが、

顕在化していない。

 

顕在意識の自分は

自覚していない。

 

それをちゃんと

自覚し、

日常的に

意識を向け続けることで

日常から

人生を変えて行く。

 

そういった

セルフコーチングのできる人

を私は増やしたいし、

 

そういった

サポートのできるコーチも

私は増やしたい。

 

つづく

 

理念が明確になっても、それだけでは足らないのです

生きる、ということに対して、

人が幸せを感じるか、感じないか?

それを左右する最もシンプルな「境目」は、

 

「自分の望む生き方(在り方)ができているかどうか?」

 

です。

 

それは、あるべき論ではありません。

つまり、私はこうあるべき、こう生きるべき、

ということではありません。

 

自分は本当は、どんな生き方(在り方)をしたいか?

そこに素直であること。

「今、この瞬間」に素直であること。

 

まずは、それに尽きます。

 

どれだけ実績を上げても、

どれだけ経験を積んでも、

自分が本来望む生き方(在り方)ができていない人は

間違いなく疲弊していきます。

 

するとその人は、

「疲弊することで実績を上げられるのだ」

と勘違いします。

 

「実績とは、疲弊しなければ上がらないものだ」

と勘違いするのです。

 

それは苦しみの人生です。

 

そういった苦しみの人生ではなく、

人はある意味、もっと「楽な人生」を

生きることができます。

 

「楽な人生」にするために最も基本的な必要条件が

「自分が望む生き方(在り方)」を実践することなのです。

 

しかも、その生き方(在り方)が

真本音で望むものであるならば、

それは、周りとの「調和」を高めます。

 

自分の望む生き方(在り方)ができればできるほど、

周りにもより良い影響を与えます。

 

ですから、

自分の幸せ=周りの幸せ

となります。

 

ですから、

現実が開かれます。

 

真本音で望む生き方(在り方)のことを私は、

『人生理念』

と呼んでいます。

 

ビジネスでも、それ以外のコーチングでも、

組織(チーム)コーチングにおいても、

あらゆるサポートにおいて、私はまずは必ず、

その人の『人生理念』を掘り起こすことを第一歩としています。

 

それをするのとしないのとでは、

その後の物事の進展の仕方の次元が変わるからです。

 

サポートそのものも非常に楽になります。

 

木村さんは、

“生まれたばかりの無邪気”

という人生理念を掘り起こすことができました。

 

その理念を日々、大事にすることで、

明らかに雰囲気と行動に変化が起こり始めました。

 

それを上司である平井さんは

非常に喜ばれました。

(→前回記事)

 

しかし本当のサポートはここからです。

 

私達の「心と行動」には、

これまでの経験で培ったパターンがあります。

 

それは、「心と行動のクセ」と

言ってもよいでしょう。

 

「クセ」とは、

私達人間の持つ大いなる力の一つです。

 

もし「クセ」というものがなければ、

私達は、生きることが非常に困難になります。

例えば、

「クセ」があるからこそ、

私達は、お箸を使うことができるようになります。

自転車に乗ることもできるようになります。

パソコンを使うことも、新たな能力を身につけることも

できるようになります。

すべては「クセ付け」と言ってもよいでしょう。

 

私達が自分の経験を通じて能力向上を図る時に

最も必要となる力が「クセ」ということです。

 

ですので「クセ」は

それだけ強いのです。

 

「心と行動のクセ」は

自分にとってメリットが高いからこそ、

身についたものです。

 

一度身についた「クセ」は

そんなに簡単には壊れません。

 

もし壊そうとするのであれば、

何度も何度も、その「クセ」が出るのを自ら

止めなれければなりません。

 

「クセ」を止めて、その上で「新たなパターン」で行動する、

ということを意図的に行なう必要があります。

 

お箸の持ち方が間違っていた場合に、

正しい持ち方に直すためには、

何度も何度も意図的に、お箸の持ち方を変えなければならない、

というのと同じです。

 

しかし何度も意図的に行なううちに、

いつの間にか自然に意図せずに

正しい持ち方ができるようになります。

 

大切なのは、何度も何度もそれをし続けること。

継続することです。

 

それはある意味、

「新たなクセをつける」

ということになりますが、

その「新たなクセ」が

「真本音で望むクセ」であることが大切です。

 

「真本音で望むクセ」がつけば、

その人自身が幸せを感じ、

しかも、周りにも好影響と調和をもたらすからです。

 

結局、私が行なっているサポートは

ここに尽きるかな、と思う時があります。

 

真本音で望んでいないクセを持っている人が

真本音で望んでいるクセに変えていく。

それをサポートするのが

私のコーチング、と言えるのかなと。

 

それ以上のことは

私はしていないのかも知れません。

なぜなら、

真本音で望むクセがつけば、

あとはもうその人の自力で、

望む現実をその人自身が創り出していくからです。

 

そういった意味で、

私が木村さんに対して注意して見ていたのは、

木村さんの「これまでのクセ」が

どのような形で「再発」するか?

ということでした。

 

人生理念を明確にすることで、

木村さんの雰囲気も行動も変化を始めました。

しかしまだ、彼の「これまでのクセ」は

残っているはずです。

 

それがどのように現れ、

どのように影響するのか?

それを見つめ、

彼が本当に真本音から望むクセをつけるための

有効なサポートをすること。

それが私の次の役割でした。

 

そして案の定、

彼のクセは、現れたのです。

 

つづく

 

自分の感情を抑えないことで道が開いた

「たけうちさん、私もう100%自己中心かも

知れません。」

 

中原さんはそう言われました。

(→前回記事)

 

私が少しばかり驚いたのは、

彼女のその安定した雰囲気でした。

少なくとも私が出会ってからは

初めて感じる空気感です。

 

これまでの中原さんは、社長からも社員さんからも

信頼は厚かったのですが、

どことなくいつも自信なさげで、

しかし常に前向きではあるのですが、

その前向きさは、ちょっと力の入ったものでした。

 

少し無理をして「前向さ」を創り出しているという

感じでした。

 

しかし今はどうでしょう。

 

前向きとか自信がないとか、

そういった次元を超えて、ただただ

安定した中原さんがそこにいました。

 

何の力みもない。

しかし、とても毅然としている。

 

「どうしたのですか?」

と思わず私は訊き返していました。

 

「実は・・・」

と中原さんが語るところによると

次のような出来事があったそうです。

 

詳細はここでは書きませんが、

ある社員さんがお客様のもとで、ある一つの問題を

起こしてしまったそうです。

しかしその社員さんは、自己防衛のために

嘘をついてその場を切り抜けようとしてしまったそうです。

 

それに対して中原さんは

堪忍袋の緒が切れてしまいました。

 

「これまではそんなことはありませんでした。

社員がどんな問題を起こしても、自分を抑えて

冷静にその社員に対応してきました。」

しかしそれは、中原さんにとっては非常に

ストレスを生じさせる関わり方でした。

 

ここ何週間か、中原さんは「自己中心でいよう」と

し続けてきました。

恐らくその影響でなのでしょう。

 

「私はその社員を呼んで、1時間もお話をしました。

私は自分の感情を抑えることができずに、

自分の思っていることをそのまま社員にぶつけました。」

 

これまでの彼女には考えられない行動です。

 

すると驚いたことに、その社員さんは

涙を流しながら謝ったそうです。

実はその人は、これまでも何度か、嘘に近い報告をしながら

自己防衛をしてしまう癖があったそうで、

それが治らずに困っていたのだそうです。

 

「表面上はいつも反省するのですが、

それはどう見ても、表面上でしかないな、と

いつも思っていました。

なので、彼の癖はなかなか治らなかったのですが、

今回ばかりは、彼も本当に反省したようです。

次の日から、目の色が変わっているのがわかります。」

 

中原さんはそこで気づかれたそうです。

これまで自分が遠慮したり、変な気の遣い方をしていたからこそ

社員が伸びてこなかったのだ、と。

 

「そこからは私も反省しました。

私は、自己中心になるということは、単にわがままになる

ということだと思い込んでいました。

しかしそれは違うのですね。

自己中心になるからこそ、本当の愛情が出るのだと

知りました。

私は、これから自分の在り方を変えようと思います。

本気で。

なので、今はもう100%自己中心でいようとしています。」

 

そして・・・、

そこからの中原さんは凄かったです。

まるで別人になったかのように、

社員さん達と向き合うようになりました。

 

そしてその中で、彼女の生まれ持った強みが一気に発芽し、

ニョキニョキを芽を伸ばし始めたのです。

 

つづく