助けないと

LINEで送る
Pocket

せわしなく
動く
その人の
手を
見ていると、

残念ながら
何かを
ごまかして
いるんだろうな、

感じてしまう。

人間
だもんな。

しょうがない
よな。

そう呟く
私がいる。

いざ、
という時に
どうしても
逃げてしまう。

そして
逃げたことを
ごまかそうと
する。

昔の私も
その連続だった
と思う。

その時の
心境を
思い出す。

ごまかし
ながらも私は
ずっと、

そんな私を
責め続けて
いた。

しかも、
責め続けている
ということを
自覚できて
いなかった。

だから
私の心の中
には
いつも、

実に様々な
私自身の
声たちが

反響し続けて
いた。

それらの
ほとんどを
私は
無視した。

そして
最も綺麗な
心のみを
見続け、

これが
私だ、

これこそが
本当の
私だ、


決めつけて
いた。

そしてまた
無自覚に、
そんな私を
責め続けた。

・・・・・・

あの当時の
私に
比べれば、

目の前の
この人は
まだ100倍は
ましだろう。

でもきっと
ここで
許しては
ならないんだ。

だって、
わかって
しまう。

この人の
真本音が

助けて
ください!


叫んでいる
のが。

・・・・・・

わかって
しまうのなら、

やるしか
ない。

いっそのこと
わからない
方が
楽なのに、


よく思うよ。

でも、
事実は

わかって
しまう

のだ。

じゃあ
やるしか
ない。

本当に
本当に
やりたく
ないのだが、

私は、
その人の
ごまかしを
指摘した。

指摘しようと
する
私の意志を

空気感
として
感じたその
瞬間から、

その人の
顔は強張り、

強く私を
シャットダウン
するのが
わかった。

シャッターが
下りたのだ。

が、
そのシャッター

強引に
壊しにかかる。

助けて
ください!


真本音は
言っている。

なら、
力づくでも
助けるしか
ない。

・・・・・・

耐えられるか
とても
不安だったが、

その人は
偉かった。

ちゃんと
私の言うことを
最後まで
聴き切った。

もちろん、
泣いた。

大の大人の
男性が

涙を
ボロボロと
流しながら。

少し私は
感嘆していた。

偉いなぁ。

昔の私とは
違うな、
この人は。

この感じ
なら
何とかなる
かも。

先程までの、

助けて
ください!

が、

ありがとう
ございます!


変わった。

さっきとは
打って変わって

その人の
目は
まっすぐに
私を
見つめる。

あぁ、
真本音の
目だ。

つづく

コメントを残す

*