二つの現実を生きようとする人へ

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夜寝ている時、
私はよく
夢を見るが、

どうみても
夢じゃないな、
という
夢が時折
くる。

実在そのもの

体験している
わけだ。

その場合の
多くは、

自分は今、
睡眠を
とっている最中
だという
認識があるので、

あぁそうか、
これは
単なる夢では
なくて
実在だな、

わかる。

だから、
毎日を生きる
のと
同じ感じで、
普通に
その世界で
過ごす。

空を飛んだり
することも
自由にできる
ので、

私はよく
空中遊泳を
する。

が、
なかなか
上手く
コントロール
できないことも
多い。

いずれに
しても、
その自由度は

いわゆる
現象の世界
と言える、
私達のこの世界
に比べると
段違いだ。

だから、
この世界に
戻る、
つまりは
目が覚める
ことが
いつも寂しい。

・・・・・・

これを
初めて私が
体験したのは、

記憶がある
限りで言えば、
小学4年くらいの
時だ。

そこで私は
「家族」と
出会った。

というより、
再会
と言った方が
よいか。

その再会に
よって、

あぁそうか
これが本当の
家族なんだ、

実感した。

そして
とてつもなく
幸せな時間を
過ごした。

目が覚めよう
とするとき、
私はそれを
全身全霊で
拒んだ。

いやだ、
覚めたくない。
ずっと
ここにいたい!
と。

しかし
ダメだった。

目が覚めて
しまってから
しばらくは、
ずっと
悲しんだ。

そして
その夢のことを
克明に
覚えていようと
思った。

が、
それすらも
叶わなかった。

「家族」と
再会し、
そこでとてつもなく
幸せな時間を
過ごした、
という印象だけは
心に残ったのだが、

具体的なことは
すぐに
忘れてしまった。

その、
忘れてしまった
ことが
本当に悔しくて、
悔しくて。

その時のことは
いまだによく
覚えている。

・・・・・・

雪が
降っている。

ヒラヒラ
と。

周りは
ほとんど何も
見えない。

私は
一人。

誰の気配も
なく。

あぁこの
世界に
一人なんだな、
とすら
思う。

だが私は
満ち足りて
いた。

世界そのもの

私自身であるかの
ように
思えたから。

この
一つ一つの
雪の結晶も
私自身。

私は
私自身と共に
いる。

そう感じた
時に、

私は初めて
孤独とは
何だろうか?

真剣に
考え始めた。

それまでの
私は
ずっと自分を
孤独だと
信じてきた。

私のことを
本当に
理解してくれる
人など
一人もいない、

いるわけが
ない、
と。

孤独である
ことを
諦めていた。

その前提
での
人生だったが、

それが
根底から
覆るような
気がした。

・・・・・・

海のすぐ
そばにある
丘に立ち。

海と都市を
眺めている。

あの都市
には
たくさんの人達が
いる。

皆、そこで
「生活」を
している。

私はそこから
離れている。

だが、
彼らの声が
ずっと
伝わってくる。

なぜなら、
彼らも
私だから。

・・・・・・

実在の世界
の体験は、

何かが
根底から
崩れていく
体験だ。

下手をすると
危うい。

現実から
離れる結果と
なる人も
いるだろう。

だが、

この世界の
ことを
すでにもう
感知できている
人達は、

想像以上に
増えている。

であれば、
ちゃんとした
情報を伝え、

正しく、
実在も現象も、
両方の現実と
向き合う方法を
伝えねば
なるまい。

私はずっと
この二つの
現実を
生き続けている。

二つの
現実を
結びつけようと
して。

それを
多くの人達が
行なおうと
しているようだ。

その人達は
今、きっと
孤独を
感じている。

でももう
孤独は、ない。

ここには。

それを
ちゃんと
伝えた方が
いいね。

つづく

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