風が
吹いている
のに、
私は
ここにいる。
このまま
だ。
移動する
気はない。
次に行く
気はない。
もうすでに
機は熟している
と
知っている。
でも、
動かない。
・・・・・・
なぜ
動かない
のだ?
と
自分自身に
問うても
返事は
ない。
こういう
時はもう
抗わない
ことに
している。
以前は
よく
抗ったが。
何も
しない。
何も
しまい。
待つ。
そう
決めて、
少し
恨めしい
気持ちも
持ちながら、
気持ち
良さそうな
風を
見続ける。
・・・・・・
動かぬ
時は
テコでも
動かぬのが
私だ。
なんと
頑固な
ことだ、
と
呆れる。
が、
どこふく風
という
感じで、
じっと
している。
呼吸さえも
止めながら。
今回も
そんな感じ
だ。
いつまで
これが
続くのか?
・・・・・・
すると、
遠くに
微かに
光が観えた。
風の向こう
の
霞の向こう。
ほんの
わずか、
ほんの
一瞬。
でも
わかった。
そうか、
あれを
待っている
のだな、と。
それが
わかればもう
いい。
なら、
待とう。
だが、
あれは
いつ
ここまで
来れるのか?
わからない。
私の
人生が
終わるまでに
来てくれるのか?
と
不安が
よぎる。
が、
私は全く
動く気配が
ないので、
まぁきっと
間に合うの
だろう。
そう、
自分を信じた。
徹底的に
待ってやる。
つづく