きっと
空は
晴れているの
だろう。
でも、
ここは
霧の中だ。
光は
届くが、
5m先はもう
何も
見えない。
恐らく、
森の中。
獣も
出そうだ。
きっと
今は
私の命が
危ない。
一瞬先が
わからない。
・・・・・・
こんな状況
なのに、
私の心は
スーッと
冷静に
なっていく。
何も
自信は
ないのに、
ただ
確信が
湧いてくる。
こっちに
行っては
ならないな。
でも、
こっちは
大丈夫だ。
・・・と。
目的は
明確だ。
アレを
探すのだ。
それが
どこにあるかは
皆目、見当が
つかないが、
なのに
すべてを
わかっている
風に
迷いなく
静かに
進んでいく。
・・・・・・
背後から
何か
くる。
ヤバい
やつか?
いや、
違う。
むしろ、
抗わず
委ねた方が
いい。
そう思い、
体の力を
抜く。
すると
私はその
何か、に
包まれた。
あたたかさ
と
共に、
全身の
細胞が悦び
を
表す。
軽く
なった。
それ、に
包まれた
まま
さらに
進む。
すると、
アレ
が
あった。
・・・・・・
新しく
生まれた
魂。
赤ちゃん
の
赤ちゃん。
これから
生まれる。
そう、
この子が
迷い込んだ。
ずっと
私を
呼んでいた。
とにかく
助けなきゃ、
と
ここまで
きた。
・・・という
ことを
今、
思い出した。
・・・・・・
気がつけば
部屋に
戻っていた。
赤ちゃんを
ちゃんと
抱っこした
まま。
この子は
間もなく、
そう
あと
5分くらいで
生まれる。
私の
長男として。
つづく