ゴリッと
何かが
揺らぎ、
剥がれ落ちた。
とても
大事なもの。
でも、
ここからは
必要のない
もの。
とても
寂しい。
しかし、
手放さねば。
・・・・・・
剥がれ落ちた
箇所には
まるで
虫歯のような
黒くて大きな
穴が。
痛い。
でも
これで
いいんだ。
しばらくは
痛いままだが、
この痛みを
しっかり
感じ続ける
ことで、
生まれる
はずだ。
新たな
私の力
が。
・・・・・・
これまで
ずっと
使い続けて
きた力を
手放し、
これまで
一度も
使ったことの
ない力を、
ここからの
私の
基本とする。
手放さねば
生まれない
力。
もう
後戻りは
できない。
しない。
・・・・・・
ゴリッと
いう
音がまた
響く。
なんだよ。
まだ何か
削ぎ落とされる
のか。
さらに
私は力を
失うのか。
私は
私で
なくなってしまう
のではないか。
そんな
不安が
かすめるが、
もう
後戻りは
しないよ。
つづく