そこから始まった

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多分、

ここを下って

行くのだ。

 

徐々に

沈んでいく。

 

わかっては

いる、

最初から。

 

その覚悟で

ここまで来たから。

 

しかし

人として当然の

ことであるが、

 

言いようのない

ざわめきが

心の中心に

踊る。

 

私も人間だな、

小さく笑う。

 

下るのは

怖い。

 

健康的な

ことだ。

 

小さな波の

音にさえ、

少しビクッと

する。

 

下るのは

怖い。

 

波長も段々と

確かに

下っている。

 

これまで

わかっていたことが

徐々に

わからなくなる。

 

これまで

つながっていた

存在達が

徐々に

別物になっていく。

 

徐々に

分かれ、

 

徐々に

孤独になっていく。

 

この感覚は

久しぶりだ。

 

この感覚から

今回も

始めねば

ならない。

 

ここに

降りなければ、

何も

変えられないのだ。

 

徐々に、

グッと心に

力を入れないと

立っていられなく

なってきた。

 

皆、ここでは

弱くなるはずだ。

 

私もすでに

弱い。

 

人間は

弱い。

 

でも、

それでも

なんとか

生きていく。

 

今を

生きる。

 

それは

変わらない。

 

遥か上には、

何となくであるが、

 

ちゃんと

戻る回廊は

その存在を

感じることはできる。

 

これだけは

忘れないように。

 

この感覚

だけは。

 

ちゃんと

戻るために

頑張るのだから。

 

そう。

 

頑張らねば

ならないの

だから。

 

つづく

 

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