すごい焦りだ

LINEで送る
Pocket

人々の焦りが
私を
惑わす。

みんな
みんな

焦っている。

何に
焦っているかは
よくわかるよ。

だが、

そんなに
焦らないで
くれ。

私までもが
引っ張られる。

目の前の
現実が
霞んで見えるんだ。

上滑り。

ズルズルと
足元が
滑り落ちていく。

常に
根っから
震えながら、

頼りなさげに
現実が
揺らめき続ける。

本当は
くっきりと
観えるはずの
現実が

幻のように
頼りない。

これでは
正常な判断が
できない。

深呼吸を
して、

目を閉じる。

体感覚だけでも
揺らされてしまう。

これまで
こんなに
焦ったことは
なかったろうに。

でも、
気持ちは
わかるよ。

わかるが
これでは
ダメだ。

こんな
揺れ方では
ますます
遅くなる。

無駄が
多くなり過ぎるんだ。

せめて
私だけでも・・・。

目を瞑る。

深呼吸を
する。

ズルズルと
引っ張られる
その感覚を

これは
私ではない、


私自身から
引き剥がす。

台風の雲
のような
焦りの塊が

目に映る。

これは
実在ではない。
が、
強烈な
幻影だ。

これに
やられては
ならない。

幻影が
幻影として
観れていれば
とりあえずは
大丈夫。

ようやく私は
スーッと
落ち着くことが
できた。

焦るな、

言っても
それは無理だろう。

でも、
焦るな。

いや、
その前に、

自分自身が
本当は
とてつもなく
焦っていることを

自覚して
ほしい。

まずは
そこから。

本当は
あなたは
落ち着いては
いない。

焦りまくって
いるんだよ。

それが
わかれば、

それを
受け止めれば、

落ち着ける。

つづく

コメントを残す

*