人生の目的

重要な問いがあるはずだ

 

私達には全員、

必ず、

 

人生を終える

瞬間が来る。

 

その時に、

「あぁ、いい人生だった」

と思いたい。

 

・・・という願いを

持っている人は

多い。

 

それは

尊い願いだと

思う。

 

私はこの願いを

二十歳前後の時に

持った。

 

しかし、

あるカリスマ経営者に

その話をしたら、

 

「そんなのは

願いではない」

 

と一笑された。

 

「願いとは

もっと具体的な

ものだ」

と。

 

「人生の目的は

もっと具体的な

ものだ」

と。

 

彼の言いたいことは

今はよくわかる。

 

「いい人生だった」

と最期に言える

ためには、

 

具体的な目的を

持ち、

具体的な行動を

起こすこと。

 

それなくして

「いい人生だった」

と、心から言える満足感は

得られないように

人間はできている、

と。

 

そう。

 

私達は

「具体化」

を望んでいる。

 

具体化とは

「カタチ」だ。

 

『願いをカタチにする』

 

こと。

 

これが人生だと

思う。

 

20代前半に

私は彼からの

アドバイスを受けて

ラッキーだったと

思っている。

 

彼の言葉を

聴いた瞬間に私は

旅に出ることを

決めた。

 

当時の私は

彼に対して

「見とれよ!」

という憤慨の気持ちで

いっぱいになったが、

 

それもまた

彼の意図した

ものだったのだろう。

 

おかげで私は

人生の逸脱を

始めることができ、

それは

今日まで続いている。

 

何のために

生きるか?

 

具体的な目的は

何か?

 

そのために

今日は何をするか?

 

新たに

何を始めるか?

 

・・・常に

私の中には上記の

「問い」がある。

 

毎日、

この問いと

向き合い続けた

この約30年だった。

 

あなたにも

あなたの中に

重要な問いが

存在しているはずだ。

 

それをまずは

見つけてほしい。

 

そしてその問いと

毎日毎日

欠かさずに

向き合い続けて

ほしい。

 

答えはすぐに

出なくてもいい。

 

とりあえずの

答えになっても

いい。

 

とにかく

毎日、新鮮な気持ちで

その問いと

向き合い続けて

ほしい。

 

これもまた

セルフコーチングの

基本の一つだ。

 

つづく

 

節目となる一日だった

 

24歳の時、

あるカリスマ経営者から

「お前には人生の目的がない」

と言われた。

 

当時の私は

私なりに目的は持っていた

つもりだった。

 

それは

「人生の終わりに、

あぁ、いい人生だった、と

満足できること」

というものだった。

 

しかしそれをその社長に

伝えたところ、

一笑に付された。

 

「そんなのは

目的ではない」

と。

 

「目的とはもっと

具体的なものだ」

と。

 

私の人生の目的探しは

あの時から始まった

のかもしれない。

 

その後、私はすぐに

当時勤めていた会社を

辞めた。

 

そして一年間で資金を

貯め、

旅に出た。

 

一年半ほどの

バックパッカーだ。

当時はまだそんな言葉は

なかったと思うが。

 

そして帰ってきて、

人との出会いを経ながら、

今の仕事に出会った。

 

あの社長の一言から

もう27年が経った。

 

27年後の今、

私は人生の具体的な

目的を持っている。

 

今、気づいたのだが、

その目的は

今から27年後の達成を

目指したものだ。

 

今、ちょうど

中間地点にいるのだな。

 

・・・・・・

 

27年前の私が

「人生の終わりに、

あぁ、いい人生だった、と

満足できること」

と言いながらも

イメージしていたのは、

 

私自身が

一人で人生を終える

場面だった。

 

当時の私は、

 

私のことを

本当に理解してくれる人

など、

一人もいない。

それが人間というものだ。

 

と、完全に

思い込んでいた。

 

それが今は

どうだろう。

 

まだそんなに人数は

多くはないが、

私のことを真に

理解してくれる仲間が

今はいる。

 

死ぬときは

どうも私は賑やかに

死んでいくイメージばかりが

出てくる。(笑)

 

そこに悲しみななく、

最期まで

充実感に溢れている。

 

そんなイメージ、

・・・というよりも「実在」が

私の中にある。

 

今日という一日は

そこに大きく近づく

大事な一歩となった。

 

気がつけば、

7月末。

 

意図したわけではないが、

いつも大きな節目が

7月と8月の合間に来る。

 

私はまた

変わる。

 

仲間と共に。

 

世の中への影響の仕方も

ここから一気に

変えていきたい。

 

つづく

 

今、答え出るよ

 

今こそ、

 

「自分は何のために

ここにいるのか?」

 

という

極めて本質的な

問いと

向かい合った方が

いい。

 

それは、

 

「自分は何のために

この人生を始めたか?」

 

という

ことだ。

 

すべての人生には

目的があり、

 

その目的を

誰よりもよく

理解しているのは

自分自身である。

 

だからこれは

人に訊くことでは

ない。

 

これまで何度も

自問自答してきたが、

全然、答えが

わからなかった。

 

という人も

いるかもしれない。

 

しかしそれでも

同じ問いを

投げてほしい、

今こそ。

 

問いには

答えが出る瞬間が

必ずあるものだ。

 

その瞬間が

今、

ではないか?

 

答えは

100%すべてわかる

必要はない。

 

ただ、

ほんの一部だとしても、

わずかなヒント

だとしても、

今、ここで

掴むべき、知るべき

大事な一言が

あるのではないか?

 

それは

自分から自分への

メッセージ。

 

必ず

受け取らねば

ならない

メッセージ。

 

人生は、

受け取るべきメッセージ

を、

受け取るべき瞬間

に、

きちんと受け取るかどうか?

によって

決まる。

 

自分自身の

「何のために」

を果たせるかどうかは、

ほぼ、

そこで決まる。

 

今が

その時では

ないか?

 

今こそ、

しっかりと

自分の声を

聴くときではないか?

 

つづく

 

さて、ビジョンに向かおうか

豪雪の中、

立っている私が

いた。

 

雪はどんどん降り積もり、

私の全身は雪の中に

埋もれようと

していた。

 

抗うことを

まったくせず、

私は、自分が

閉ざされていくままに

していた。

 

このままいったら

私は死んでしまう

のではないか。

 

やり残したこと

いっぱいあるなぁ。

 

そう思いながらも

だんだんと

意識が遠のいて

いく。

 

うわぁ、

これじゃホントに

死んでしまうよ。・・・

 

・・・ハッと気がつくと

私は布団の中。

 

どうやら

夢だったようだ。

 

いや、

どう考えても

今のは夢ではない。

 

夢であるもんか。

 

たった今、

本当に経験したような

生々しさが

ある。

 

私は、私の人生の終わりを

本当に経験

したのではないか?

 

そう心の中で

つぶやくと、

まるでそのつぶやきに

返事をするかのように、

 

そうだよ、

本当に経験したんだよ、

 

と、また

私自身の心が

つぶやいた。

 

いったい、私とは

何なのだろうか?

 

私のこの人生とは

何のための

ものだろうか?

 

そんな問いが

浮かびながらも、

また私は

ウトウトし始めた。

 

ふと気がつくと、

私は暗闇の中。

 

何も見えない。

 

しかし、

私の周りに

複数の人達の気配が。

 

誰だ?

 

と思って周りに

意識を向けると、

姿は見えないけれども

どうやら

私の仲間のようだ。

 

なんだ、君らか・・・。

 

それは、

いつも当たり前のように

一緒にいる

私のファミリーのような

仲間達。

 

私は彼らと共に、

暗闇の中で

何か一点を見つめていた。

 

見つめる先に

目をやると、

そこには私自身の

姿があった。

 

横たわっている

私自身の姿。

 

その私にはすでに

意識はないようだ。

 

今、

心臓が止まろうと

しているのが

わかった。

 

あぁこれは、

私の人生が終わる

瞬間だと

直観した。

 

心臓の鼓動が

どんどん弱まって

いく。

 

もうほとんど

止まっている

と言ってもいい。

 

時々、思い出したかの

ように、

ドクン、と波打つだけ。

 

あぁもう本当に

私は死ぬんだな、

と、

私を見ている私は

つぶやいた。

 

すると、

暗闇の中の

仲間の一人が

私に訊いた。

 

どうでした?

いい人生でした?

 

私はニッコリと

笑った。

 

うん。

 

とっても

いい人生だったよ。

 

だって、

やり残したことが

一つもない。

 

さっきはさ、

やり残したこと

たくさんあるな、って

思ったけど、

違ったよ。

 

私がすべきこと

私が本当にやりたいことは

すべて完了した。

 

今わかったよ。

 

完了感が

ハンパない。

 

なんかさ。

 

これ以上の人生は

ないんじゃないかな、

と思えるくらいの

満足感だよ。

 

こういう人生も

あるんだな。

 

いやぁ、

いい人生だったよ。

 

すると、

暗闇の中の別の

仲間が

 

あっ、

もう完全に

止まりそうですよ、

 

・・・と。

 

私が見降ろすと、

横たわっている私の

心臓は

確かに最後の

一鼓動を

打とうとしていた。

 

あと一回、

心臓がドクンと

動いたら、

それで

終わりだ。

 

それで

この人生は

終わりだ。

 

あぁ、

本当に良かった。

 

いい人生

だったなぁ。

 

私は

私の人生のビジョンを

ちゃんと達成

できたなぁ。

 

まさか本当に

達成できるとはなぁ。

 

・・・と、

つぶやいた瞬間に

ハッと

私の意識は

もどった。

 

私は布団の中に

いた。

 

なんだ、

また夢か。

 

いやいやいや、

今のが夢で

あるもんか。

 

どう考えても

今まさに

経験したことだ。

 

今のはいつの

経験だ?

 

と問うた瞬間に

答えが浮かんで

きた。

 

あぁそうか。

 

30年後だ。

 

私は今、

ちょうど30年後の

自分を経験

したんだ。

 

ということはやっぱり

夢ではなく、

今のは実在だな。

 

そう言えば私は

自分のビジョンが達成

できたと、

つぶやいていたな。

 

30年後のビジョン、

とは何だろう?

 

・・・と問うた瞬間に

その答えが

浮かんだ。

 

あぁそうか。

 

これが私の

ビジョンか。

 

そうだったのか。

 

私はこのビジョンを

実現するために

生まれてきたんだ。

 

これが私の

人生の

目的か。

 

そう思った瞬間に、

これまでの私の人生の

道のりのすべてが

腑に落ちた。

 

なるほど、

私のこれまでの人生は

すべて

このビジョン実現の

ためのものだったんだ。

 

これからの人生の

すべても

きっとそうだ。

 

な〜んだ、

そうだったのか。

 

私は、

これまで

味わったことがないくらいの

スッキリ感を

味わった。

 

・・・・・・

 

これが、

私が

自分自身の人生のビジョン

を初めて認識できた

瞬間です。

 

私はそれを

「30年ビジョン」

と名づけました。

 

それから2年が

経ちました。

 

私は今、ようやく

30年ビジョンに向かって

本格始動

できそうです。

 

まぁ、

2年経ったので

あと28年ですが。

 

あと約半月後の

5月1日に

私は一つの法人を

立ち上げます。

 

ダイレクトに

ビジョンに向かうための

会社です。

 

名前はもう

そのまんま。

 

『株式会社真本音』

 

です。

 

つづく

 

心を開き合うだけでは足りません

木村さんと弓江さんの二人コーチング。

(→前回記事)

 

二人とも短時間でオープンマインドと

なりました。

場の空気があたたかくなってきました。

 

ここで私は一気に場の次元を上げることを

しました。

普通では、なかなか投げない質問を

あえて弓江さんに投げました。

弓江さんの真本音の高まりを感じ取った

からです。

 

「弓江さんの人生の目的は何ですか?」

 

虚を衝かれた弓江さんは

一瞬、フリーズしました。

 

しかしさすが弓江さんです。

これまでの私のやりとりの中で、

私の無茶振りに慣れてきていたようです。

こういった時は何も考えず

ただ口を動かせばいい、というコツを

すでに掴んでいました。

 

彼女はとっさに答えたのです。

 

「リーダーのサポートです。」

 

答えながらも、弓江さん自身が

その答えに驚いていたようでした。

 

「どんな意味かわかります?」

 

と私が問うと、

 

「私はずっと探してるんです。

自分が全力でサポートしようとするリーダーを。

それは仕事の上、だけでもない気がします。

例えば私の人生のパートナーとなる人とか。

私は、自分がサポートしたい人を見つけ、

その人を全力でサポートしたいのだと思います。」

 

考えて言葉にしているわけではありません。

言葉が溢れ出ている感じです。

自分で答えながら、自分で驚いている、

という状態です。

 

実はこれは日常茶飯事です。

特別なことではありません。

自分自身が抑えていた想いや願いは、

ほんのちょっとしたきっかけでフタを開け、

一気に溢れ出ることがあるのです。

 

ただしそれができるのは、

真本音度合いが高まっている時に

限ります。

 

「弓江さん、

目の前にいる木村リーダーは、

弓江さんが全力でサポートしたいリーダーですか?」

 

私は単刀直入に訊きました。

 

「はい、そうです。」

 

と答えながら、

弓江さんは目に涙を浮かべました。

 

「でも、今の私には、それをするだけの力が

ありません。」

 

木村さんは茫然とその様子を

見ていました。

 

「木村さん、

実はこれが、弓江さんの真本音です。

弓江さんは真本音で木村さんをサポートしたいと

思ってるんですよ。」

 

「は、はぁ・・・。」

 

「でもね、弓江さん。

木村さんに言いたいことがあるのでしょ?

せっかくなので、全部言っちゃいましょうよ。」

 

弓江さんは、肚を決めたように

喋り出しました。

 

「今の木村リーダーは、全然木村リーダーらしく

ないんです。

私は、木村リーダーがロックバンドをしているのを

ライブで見たことがあります。

あぁこれが、この人の本当の姿なんだと感動しました。

でもそれが全く仕事では出ていません。

特に、新規事業プロジェクトが始まってからは。

いい子ちゃんリーダーになってしまっている感じが

するんです。

でも、私は木村リーダーを尊敬しています。

木村リーダーがあのロックバンドのような姿を見せれば、

みんなついてくると思うんです。

私は、そんな木村リーダーになってほしい。

そのために私ができることがあるなら、

何でもしたいと思ってるんです。」

 

涙を流しながら、

しかし静かに彼女は語りました。

 

その瞬間、

私は、その場の次元が一気に高まったのを

感じました。

 

これは私独自の感覚なのかも知れませんが、

次元が一気に高まると、

私はその場全体がまるで霧がかかったように

真っ白に見えるのです。

と同時に、何かが開放された感覚がします。

 

弓江さんの顔も、木村さんの顔も

何か憑き物が落ちたような自然さが

漂いました。

 

さぁ、実はここまでが準備段階です。

 

私はこの状態にしたいのです。

 

次元が高まることで、

私だけでなく、その場にいる全員が

真本音コミュニケーションを

自然にできる状態です。

 

ここからが

チームコーチングの本当の意味での

スタートなのです。

 

つづく