本音

淀んだコミュニケーションはもうしない

 

実は、こう見えて、

私は

自分の喋りたいことの

10分の1も

喋ってはいないと

思う。

 

普段の会話でも、

コーチングのような

サポート現場でも、

結構、

喋りたいことや

伝えたいことは

心の中に

たくさん浮かんで

来るんだよ、

本当は。

 

でも、

それを口に出そうと

すると、

喉が詰まってしまうんだ。

 

そして、

自分の意図とは

まったく違う言葉が

私の口が

喋り出すことも

実に多い。

 

しかし、

大概その言葉こそが、

その場には相応しい

最善の言葉

だったりする。

 

あぁ、さっきの私の

言おうとした言葉を

言わなくてよかったな、

 

勝手に口が動いて

くれて

よかったな、

 

と、

ほぼ、毎日、毎回

思っている。

 

こういう話を

聴けば、

ひょっとすると

「たけうちさんって

結構、不自由なんだなぁ」

という印象を

持たれるかもしれない。

 

いやいや、

逆だ。

 

私はとても

自由だ。

 

自由だからこそ、

これができると

思っているし、

 

いつもこうなる自分を

自由なヤツだなぁ、

自分で思うのだ。

 

・・・・・・

 

だいたいだね、

私が私の意図通りに

喋ろうとする言葉の

ほとんどには

 

「迷い」

 

がある。

 

100%とはちょっと違う

言葉達だ。

 

もちろん

本音で思っていることを

私は喋ろうとするので

あるが、

 

それは恐らく、

ちょっと淀んだ本音だ。

 

99.9%以下の

本音達だ。

 

だいたい、

意図した気持ちってのは

そんなもんだ。

 

これを私は

 

『反応本音』

 

と呼んでいる。

 

反応本音の言葉は

私の口からは

決して出ない。

 

出そうと思っても

出ない。

 

きっと私の真本音が

止めているのだろう。

 

・・・・・・

 

さて、その

 

『真本音』

 

だが、

これは

100%の意思であり、

言葉達だ、

とも言える。

 

それは

「わがまま」とは

真逆だ。

 

なぜ、100%になれるか?

と言うと、

相手と(もしくは、世界と)

繋がっているからだ。

 

繋がりを感じた上での

言葉達なので、

そこには

迷いや淀みが

ない。

 

だから

とてつもなく

スッキリと言葉達が

口をついて出て来るのだ。

 

そんな言葉のみによる

コミュニケーションは

もちろん、

調和しか生まない。

 

これを私は

『真本音コミュニケーション』

と呼んでいるが、

 

これができるようになると、

人生が本当に

楽になる。

 

自由になる。

 

自分の意図、

なんていう

ちっぽけで狭い世界から

放たれた、

 

大きな自分として

ここにいられるのだ。

 

・・・・・・

 

私の使命の一つは、

この

真本音コミュニケーション

のできる人を

増やしていくことだ。

 

これは

特殊な能力ではなく、

人類であれば

本当は誰もが

持っている力、

 

しかしみんなが

忘れてしまっている

力だ。

 

まずは、

人をサポートする

立場の人達が

これができないとね。

 

自由な人が

サポートして初めて、

みんなが真に

自由になれると

思うんだ。

 

つづく

 

私達の心には二つの本音がある

このブログでよく書かせていただいている言葉

『真本音』

について、改めてご説明しましょう。

 

真本音とは、私の造語なのですが、私が頭をひねくり回して

作った言葉ではありません。

 

お客様と向き合う中で、自然と生まれた言葉です。

 

その真本音と同じように、ある研修中にふと生まれた言葉として、

『反応本音』

というのもあります。

この二つを合わせてご説明します。

 

まず単純に言って、

私達の心は、二つに分けることができます。それが、

・真本音

・反応本音

です。

 

真本音とは、本当の本当の本当の本音です。

自分の中で、何があっても揺るがないもの。

どのような環境にいても、どのような状況に見舞われても

揺るがないもの。

その多くは、「願い」という形で心の中心に存在しています。

 

それに対して、反応本音とは、

外部からの様々な働きかけによって発生する

私達の心です。

「本音」という言葉がついていますので、あくまでも

建前ではありません。

その時その時の、本当の気持ち。

でも、それは外部からの影響によって、

その反応として創られています。

そのため、外部環境や状況が変わることで変化する

可能性は高いです。

 

一般的に反応本音は心の表面に現れやすいので、

それが「自分の本音である」と認識されやすいです。

 

そして、反応本音の出方は、その人その人によって

パターン化されやすいので、いつも同じパターンを

繰り返していますと、そのパターンそのものを

「私である」

と思い込みます。

 

つまり、多くの人達は、

「反応本音のパターン」を、「自分自身である」

と思い込みます。

で、そのパターンを繰り返すことで人生を進めます。

 

しかし私達の心の中心には真本音があります。

しかしそれは、なかなか表には出てきません。

 

自分自身の真本音を見つけ、

真本音に素直に行動することで、

その人は、これまで自分が創り上げた反応本音のパターンを

超えて、

本来の自分として生きることができるようになります。

 

反応本音は、外部環境によって創り上げられてますので、

外部環境によって揺らされます。

しかし、真本音にはそれがありません。

 

その結果、真本音に素直に生きる人は、

自分の本当に望んでいるものを実現します。

 

反応本音のみに生きる人は残念ながら、

外部環境に揺らされながら生き続けることになります。

 

どちらが幸せな人生か?

は明白ですね。

 

ちなみに、

真本音と頑固、

真本音とわがまま、

真本音と独りよがり、

は本質的に異なります。

 

真本音で生きることは、独りよがりに生きることに

なりませんか?

とよく問われますが、全くの逆です。

 

私達は真本音で生きれば生きるほど、

周りとの調和性も高まるのです。

 

なぜそうなのか?については、

このブログで徐々に明らかにしていきますね。

 

さて。

真本音にはもう一つの特徴があります。

 

それは、

ある人が真本音の想いを述べたり、

真本音の生き方を見せることで、

他の人の真本音を喚起させることができる、

ということです。

 

つまりは、

真本音度合いの高い人のそばにいる人は、

真本音度合いが高まるのです。

 

ここで平井さんのお話に戻りますが、

平井さんの狙いは、そこでした。

 

平井さんは、社長の真本音を

社員の皆さんに示したいと思ったのです。

(→前回記事)

そのためにまずすぐにできる方法として、

社長の真本音の想いを

社員さんに向かって語ってもらおうと思われたのですね。

 

しかし私が平井さんにご提案したのは、

それだけでは勿体ない、ということでした。

 

一人の真本音をぶつけるよりも、

二人の真本音の相乗効果を起こしませんか?

というのが、私からのご提案でした。

 

つまりは、

社長と平井さんの真本音コミュニケーションを

社員さん達の前で見せる、

ということを私はご提案したのです。

 

なぜなら、

真本音と真本音の相乗効果は凄いのです。

 

本当に、凄い!の一語に尽きるのです。

 

一人の真本音の想いと

もう一人の真本音の想いが

統合し、融合されることで、

それは2倍どころか、20倍、200倍、いや

時には2000倍といっても過言ではないくらいの

エネルギーを発揮します。

 

それが、社長と平井さんであれば可能であると

私は思ったのです。

 

そしてそれは大当たりしました。

 

つづく