許す

原因は自分だろう

 

あの人に向けた

その怒りは、

 

実は

自分自身に向けた

怒り

そのものだ。

 

人を許せない人は、

自分を

許すことが

できていない。

 

しかも、

自分を許すことが

できていないという

事実を

認めようとしない

人ほど、

 

その怒りは

増大し、

 

さらに人を

許せなくなる。

 

自分を許せ、

とは

言わない。

 

だが、

自分に向けた

その怒りを

自覚せよ。

 

その怒りは

刃となり、

自分自身を

グサグサと

刺し続けている。

 

その傷は

心だけでなく、

魂にまでも

及ぶことがある。

 

魂の傷は

あまりに痛く、

深い。

 

そうなるともう

自力では

立ち直れなく

なる。

 

しかし

そのような人は

多い。

 

急増

している。

 

・・・・・・

 

人はどうして

こんなにも

 

自分と

向き合わない

のだろう。

 

自分の心に

数え切れない

ほどの

蓋をするのだろう。

 

いや、

その理由は

わかるし、

感覚も

わかる。

 

かつての私も

そうだったから。

 

無数の蓋をして、

都合の良い部分

のみを見て、

 

それが

自分の心だと

思い込んでいた、

 

いや、

思い込ませて

いた。

 

しかし今なら

とてもよく

わかる。

 

それが

いかに苦しく

辛く

不自然なことか、

を。

 

・・・・・・

 

自分の中の

蓋を取り払うのは

コーチの役目

ではない。

 

それは

自分自身にしか

できないことだ。

 

頑なにそれを

拒否する人に

私は

何もすることは

ない。

 

何も

できないのだ。

 

他者によって

自分を

変えられたいかい?

 

絶対に

いやだろう。

 

誰だって

そうだ。

 

本当はね、

 

自分を変える

必要すらない。

 

本来の自分に

戻るだけだ。

 

自分自身の

手によって

自分を

本来の自分に

戻していく。

 

それだけの

ことだ。

 

それだけで

自分の心は

調和し、

 

人と人は

調和し、

 

組織は

調和し、

 

社会は

調和していく。

 

調和していないのは、

単純に、

自分と

向き合っていない

からだ。

 

それが

すべての悪循環の

始まり、なんだ。

 

つづく

 

許すために怒る

 

何もない

広大な大地に

私はたった一人で

佇んでいる。

 

頭上にも

広大な空が。

 

今まさに

夜が明けようと

している。

 

雲は一つも

見当たらない。

 

黒から紺、

そして紫色へと

光のグラデーションが

広がりながら、

だんだんと

明るさが増していく。

 

私は風を感じながらも、

ただ一人

無言で立っている。

 

恐らくもう

数刻で、

あの地平線の向こうから

陽が昇るだろう。

 

私は

世界と一つになる

感覚の中で、

自然に

呟いていた。

 

さて、

もう許そうか。

 

・・・・・・

 

許す。

 

・・・これが簡単に

できれば、

人生はもっと

楽に進めるだろう。

 

しかしそのためには、

しっかりと

怒らなければ

ならない。

 

怒りを抑え込み、

怒りに

蓋をすることで、

許したつもりに

なっている人は

多いが、

 

それは

本当は、

まったく

許せていない。

 

許していないのに、

許したと

思い込むのは

とても危険だ。

 

自分にとっても、

人にとっても。

 

怒りとは

解放しなければ、

時間と共に

どんどんと

増大していくものだ。

 

悲しみも

同じ。

 

悔しさも

同じ。

 

寂しさも

絶望感も

すべて同じ。

 

反応本音とは、

抑えれば

抑えるほど

増大していくように

できている。

 

・・・・・・

 

とはいえ、

怒りをそのまま

人にぶつければ、

今度はその人が

怒りにまみれる。

 

そしてその人は

また、

私や他の誰かに

怒りをぶつける

だろう。

 

怒りは人々の間を

循環したり

放浪することで、

さらに

増していく。

 

これも

よくない流れだ。

 

大切なのは、

怒りを

自分の中で

しっかりと

解放すること。

 

自分自身が

怒りにまみれること。

 

まみれさせて

あげること。

 

その瞬間は

とてつもなく

苦しいかもしれないが、

反応本音には

必ず

終わりが来る。

 

怒るときは

思いっきり

怒ればいい。

 

ただし

その怒りは

自分の中だけに

留めておくことだ。

 

・・・・・・

 

広大な大地に

一人。

 

私は夜通し、

怒りに身を任せた。

 

怒りの渦の中に

自分を委ねた。

 

心の中の

話だ。

 

それは

長い長い

怒りだった。

 

しかし

それをしっかりと

行なうことで、

ようやく今、

新たな陽が

昇ろうとしている。

 

新たな

一日が

始まろうと

している。

 

さて、

許そうかな。

 

私はもう一度、

呟いた。

 

そして

真本音に

戻った。

 

本来の私に

戻った。

 

では、

次の一歩は

どうしようか?

 

私は

どう動こうか?

 

その問いを

投げた瞬間に

答えが

浮かんだ。

 

それは、

私自身でも

とても納得のできる

会心の発想。

 

なるほど、

そう動けば

すべてがまた

回り始めるな。

 

ようやく私は

自然ににっこり

笑うことが

できた。

 

と、同時に

太陽の光が

空と大地に

注がれた。

 

あぁ夜明けだな、

とても嬉しくなった。

 

つづく

 

心から応援します

 

あなたの中心にある

その、まるで

祈りのような願いは

 

この1ヶ月で、

とてつもなく

大きく、そして

深くなりましたね。

 

今のこの

一日一日は

とてもとても重要で、

 

今のこの

一日一日を

どう過ごすかによって

この後の

数十年の人生が

決まってしまう

くらいの

インパクトがあります。

 

恐らくあなたは

それを

無意識によく

おわかりなのですね。

 

あなたが

とても

「今この瞬間」を

大切にされていることが

わかります。

 

ですから、

あなたに意識を

向けるだけで、

 

それだけでもう私は

癒される感覚を

得るのです。

 

でも本当は

これこそが

私達人間の

本来の力なのですね。

 

世の中全員の人が

あなたのような

生き方ができれば、

どれだけ素晴らしいだろうと

私は思います。

 

あなたはある意味

とても

無垢です。

 

でもその一方で

人間の暗い部分、

汚い部分も

たくさんご存知です。

 

あなた自身の中にも

そういった部分は

たくさんあるでしょう。

 

でも

そんな自分もすべて

あなたは

その無垢な眼差しで

見つめています。

 

すべてを

許す眼差し。

 

だからこそ

人は癒されるのだと

思います。

 

あなたには

悩みがあります。

 

悩むことに対しては

あなたには

躊躇がありません。

 

落ちるときは

徹底的に

落ちますね。

 

で、

一番底まで落ちたら、

元気いっぱいに

また浮上してきます。

 

悩むことからも

落ちることからも

あなたは

決して逃げようと

しません。

 

生きるということに、

 

人間である

ということに、

 

とても真摯ですね。

 

あなたの

その願いは

何でしょう?

 

その

眩いばかりの

光のもとは

何でしょう?

 

あなたは今まだ、

自分自身の放つ

その光の強さに

戸惑っています。

 

まだまだ

自己コントロール力が

不足しています。

 

光が強ければ

強いほど、

コントロールが

効かなくなるという

矛盾のような状態に

今はありますね。

 

でも、

それもまた

人間。

 

それもまた

人生。

 

コントロールの

効かない自分と

向き合い続けることでしか

見つからないものも

あります。

 

それを今のあなたは

毎日、真剣に

為し続けています。

 

私はあなたを

本当に尊敬し、

本当に心から

応援します。

 

あなたと出会えたこと

そのものが、

私の誇りです。

 

つづく