鏡の前だ

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鏡を
見ているんだ。

それは。

自分自身の
鏡だ。

それは。

他人じゃない。

自分とは
別個の
現実でもない。

ただの
自分。

それを
象徴的に
映し出している
だけなんだ。

・・・

鏡が
歪んでいるように
見えるだろう。

それは、
鏡の歪み
ではない。

自分自身の
歪みだ。

自分と別個の
ものなんて
本当は
一つもないんだ。

・・・

だからって
おおらかな
気持ちで
生きなければ
ならない、

ということ
ではない。

利他に生きろ
ということでも
ない。

無理に形だけ
表面だけ
取り繕っても

人は本当には
大きくなれない。

むしろ
小さくなって
いく。

より歪んで
いく。

・・・

もっと
素直になる
ことだ。

醜い自分が
映っているなら
それで
いいじゃないか。

その醜さを
直視しよう。

じっくり
見つめ、
観察しよう。

話は
そこからだ。

つづく

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