その人との
コーチング中、
その人と
私の
間の空間の
目の前、
額よりももう少し
上辺りに、
強烈な
エネルギー体
が
発生した。
薄青色に
光るそれは
ただ
じっと
我々を
観察している
ようだった。
しばらく
私は
何も干渉せず、
ただ意識を
その人のみに
向けていたが、
その
エネルギー体の
エネルギーが
どんどん
高まるので、
ついに
放っておけなく
なった。
今日のコーチングは
この辺りに
しておいて、
残りの時間、
雑談でも
しませんか。
と、
私はその人に
提案した。
いいですよ!
と
喜びの顔。
私は
思いつく言葉を
適当に
その人に
投げる。
すると、
エネルギー体の
エネルギーは
さらに
高まるのだ。
こいつは
この場を
楽しんでいるな、
と
わかった。
私はますます
雑談を
続けた。
すると
ついに
そいつは
弾けた。
まるで
ビッグバンの
ように。
そのエネルギー
は、
その部屋
その空間全体に
行き渡った。
すると
突然、
その人は
言ったのだ。
「私は
カオスが好きです」
・・・と。
・・・・・・
それで私の
覚悟は
固まった。
この会社
では、
徹底的に
カオスを創り
出そう、と。
それしか
ない、
とはずっと
思っていたが、
本当に
その道しか
ないのだな、
と
ようやく
良い意味で
諦めがついた。
カオス。
私の最大の
楽しみの
一つでもある。
・・・・・・
エネルギーの
源は、
カオスである。
カオスに
ならねば、
本質的な
エネルギーは
開放されない。
カオスの
ためには
破壊、だ。
破壊せずして
カオスは
ない。
そして
破壊のためには、
覚悟が
必要であり、
それは
つまり、
開き直り
・・・だ。
・・・・・・
その人は、
開き直った
のだ。
要するに。
正確に
言えば、
私の
開き直りが
その人に
伝わり、
それを
受け取った
その人が、
望むところ
だ!
と、
まるで私に
挑みかかるかの
ように
開き直った
わけだ。
そうか。
この人は
そういうことが
できる
人なんだ、
と
私は改めて
喜びと共に
その人を
見つめた。
出会って
今日が
三度目の
面談。
三度目で
開き直れる
とは、
大した
豪傑だ。
表面は
こんなに
穏やかなのに。
・・・・・・
その人と
別れた後、
私は
自分の心が
ヒリヒリと
削れているのに
気がついた。
だいぶ
エネルギーを
使って
しまったな。
きっと
今日は
勝負の日、
だったのだ。
今日で、
この後の展開が
決まる、
という。
大概は
そういう時は
最初から自覚して
臨むのだが、
今日はあえて
何も意識せずに
行きたかった
のだろう。
ある意味、
私は
私自身を
騙しながら、
あの展開まで
持って行った。
よくやれた
と
思う。
あの
エネルギー体は
あの人の
魂そのもの
だったのだろう。
私は
あの人の
魂と
ダイレクトに
向かい合った。
それに
あの人は
応えてくれた
のだ。
ここからが
本番だな。
つづく