一点

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自分が

「一点」

だとする。

 

「一点」の

ためだけに

生きる。

 

それ以上でも

それ以下でも

ない

存在だとする。

 

だとすれば、

 

自分は今

何をするだろうか?

 

心は

現実の中で

いつも移ろう。

 

様々に

揺らぎ続ける。

 

葛藤も

迷いも

生まれ続ける。

 

でも

それらは

それらだ。

 

ただ

あるがままに

愛せばいい。

 

それが

自分であると

愛おしめばいい。

 

楽しめば

いい。

 

その上で、

 

でもやはり

「一点」

にかえる。

 

そして、

そこのみで

決める。

 

そんな生き方を

したら

どんな人生に

なるのだろう?

 

それは

「私」

と言えるのだろうか?

 

それは

私が「私」を

捨てる

ということに

なるのだろうか?

 

・・・・・・

 

そんな

強烈な疑問の前で

佇んだのが、

 

ちょうど

10年前だ。

 

そして私は

長い葛藤の末、

 

涙を流しながら

決意をした。

 

もし

私が「私」を

捨ててしまうことに

なったとしても

それでもいい、

と。

 

私はその

「一点」

のために生きよう

と。

 

あれを

完全に決めきれた

時の

 

あの瞬間の

感覚は

 

その後、

一瞬たりとも

忘れたことはない。

 

・・・・・・

 

その後、

どんな人生

だったか?

 

私が「私」を

捨てるかも、

 

という恐れは

今は良い

「思い出」だ。

 

私は

「一点」のために

生きることで

 

ようやく

「私」を

取り戻したのだ。

 

と、

すぐにわかった。

 

人は

「一点」のために

生きるのが

 

本来の

自然の姿であった

 

ということを

私はすぐに

知ることができた。

 

私は

「私」を

取り戻せた。

 

あれから

10年か・・・。

 

つづく

 

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