死ぬということ

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滝は
上から下に
落ちるものだが、

なんと、

循環
しているのだ。

凄い勢いの
水流が。

その循環の
トンネルに
閉じ込められ、

巻き込まれて
行く。

激しさと
共に
どこか懐かしい
感覚。

ふと、

これが

の感覚なのだな、
と、
思い出す
かのようだった。

この瞬間には
恐らく、
人生のすべてが
ある。

人生の
あらゆる経験
あらゆる道のりの
中で
得られた
あらゆる感覚を

統合、融合
すると、
このような
感覚になるのでは
ないか。

恐ろしいような
懐かしいような。

一方で、

なるほど、
これが
死を怖がる理由か、

妙に腑に落ちる
ところもあるのだ。

激しい
水流の循環の
中の
たったの一滴が、

ふと、
私の目の前に
きた。

それは
私の顔の前で
一瞬だが、

浮かんだ。

それを私は
まるで
静止画のように
見つめていた。

そこに
ある一人の人の
顔が浮かんで
いた。

その人と
一瞬、
見つめ合ったのだが、

次の瞬間、
私は
魂の涙を
流していた。

人生の意味が
瞬時に
理解できた
感覚だった。

なぜ、
この人生
だったのか?

こうやって
死の瞬間に
私達は皆、
真の理解を
得られるのだな。

これが
人間か・・・。

これはやはり
キツいな、
ある意味。

この瞬間は
キツいよ。

怖がる
わけだ。

ごまかしようが
ない。

こんなものと
直面
させられるのか。

これは
キツいよ、
確かに。

皆、
泣くのだろうな。

当たり前だな。

で、
思うのだ。

もう一度、
やり直したい、
と。

幸いなことに
私はまだ
生きている。

やはり
ちゃんと生きようと
改めて
思ったよ。

と同時に、

やっぱ
真本音は
大事だな。

つづく

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