必死で止めるんだ

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次々に花びらが
開いていく

その重なり
の奥から

扉のような
兆しの光と
共に

何かが
生まれ出よう

している。

これが
行われている
とき、

私はただ
見守ることしか
できない。

人として
何もしようが
ない、
のだ。

私達には
見守ることしか
できない
ときがある。

見守る以上の
働きかけを
しては
すべてが
消えてしまう。

花が開く
そこまでの
あらゆる地道な
努力など、

一つの
きっかけで
一瞬で
消える。

それを
させないのが
私のサポートの
本質だ。

努力を
無駄にさせる
関わり方。

余分で、

しかし
余分、では
済まされない
妨害とも
言える関わり方。

私はそれを
いつも
必死に止める。

だが、
止まらない
こともある。

すると
開花は
消えてしまう。

最初から
やり直しだ。

よくある
ことだ。

この繰り返しも
人の業
と言えば
言えなくもない。

だが今は
時間が
ないのだ。

だから
必死で
止めるんだ。

つづく

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