命のやりとり

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悲しみと

苦しみと

ほんの僅かの
喜びと。

そういうのが
ない混ぜに
なって

困惑しながら

その人は
ここにいる。

なぜ
私は
ここに
来たのだろう?

この会社に
とって
私は
本当に必要か?


問いながらも、

私に
伝わって
来るのは、

もう少し
根源的な問い。

この世の中に
私は
本当に必要か?

・・・それを
この人は
迷っている。

命を
投げ出すことを
厭わない
人だ。

一歩
間違えれば
人生を
捨ててしまう。

さて、
私は今、
この人に、

何を
伝える?

何を
伝えない?

本人の
自覚のない
ままに

ご自身の
人生を
懸けている
人は
急増している。

やりとりを
間違えれば、

その人の
人生展開は
180度
変わってしまう。

真っ当に
歩いている
人が

真逆に
向かってしまう
かも。

そういった
恐れが
感覚的に
私を襲う。

痛みにも似た
その感覚を

私はいつも
大切にする。

決して
誤魔化さずに
その場で

受け切る。

そうして
初めて
わかるのだ。

私が
どうこうでは
なく、

この場

だからこそ
本当に
必要な
一言が。

命の
やりとり。

それが必要な
場が
急増している。

つづく

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