五感を超えよう

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「自分」と「世界」との

境界をなくして

じっとしていると、

 

様々なことを

感じることができる。

 

いや。

 

「感じる」

というのは実は

正確ではない。

 

私達は常日頃、

脳を使って

生きている。

 

言い換えれば

五感を使って

生きている。

 

しかし、

「自分」と「世界」の

境界をなくしてしまえば、

 

五感からも

解放される。

 

すると、

脳というフィルターを

介することで

わからなかったことが

 

途端に

わかってくる。

 

そこで感じ取る

あらゆるものを

私は

 

『実在』

 

と表現している。

 

本当は

すべての人は

常に「実在」を感じながら、

(正確には「感じながら」

ではないのだが、

それ以外の適切な言葉が

ないので、

便宜上、この表現でいく)

 

それに

影響されながら

自分の行動を

決めている。

 

五感で得るものと、

五感以外の実在で

得るもの、

その両方によって

人生を

左右されている。

 

しかし普段は

五感しか

把握できない。

 

その「狭さ」が

生きづらさを

生み出している。

 

本当は

感じ取っているはずの

実在を、

ちゃんと一つ一つ

自覚しながら

生きていけたら、

どんなにか

楽か。

 

私の推奨する

セルフコーチングの

コンセプトの一つは

ここにある。

 

すでに

実在として感じ取っている

ものを、

自覚する方法が

セルフコーチングである

言える。

 

私はよく、

コーチングセッションの最中や

普段の会話の途中で、

少し時間をいただいて

静かに目を瞑る、

ということをさせていただく。

 

私と関わっている人であれば、

それは日常的な光景

だろう。

 

あれは、

私がすでに感じ取っている

実在を

自覚するためにしている。

 

セルフコーチングを

しているわけだ。

 

そして、

目を開けた直後、

私はいつも確信的に

ものを言っていると思う。

 

まったく迷いのない

言葉が

自然に出てくる。

 

実在を感じ取ることで

ある意味

「すべてがわかる」

状態となれるからだ。

 

「すべてがわかる」

という言葉だけを見ると、

かなり傲慢だが、

 

そうではなく、

 

むしろ、

今この瞬間に

私達が自覚すべき発想が

何か?

を、

謙虚にあるがままに

受け止めることができた

証だ。

 

私達には

今、ここで、

自覚しなければならない

発想がある。

 

それが

次の行動を決める。

 

この当たり前のことを

しっかり丁寧にすることで、

人生も現実も

すべてが調和する。

 

そんなことを

すべての人ができるように

なるといいな、

というのが

私の願いだ。

 

つづく

 

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